SPIRITS of SUNGOLIATH

スピリッツオブサンゴリアス

ロングインタビュー

2008年10月16日

#157 山下 大悟 特別編"HISTORY OF SUNGOLIATH" 歴代キャプテンが語るサンゴリアス史 13代目キャプテン 『慎んで』

スピリッツ画像1

歴代13人のキャプテンに話を訊き、サンゴリアスの歴史を振り返ってきた SPIRITS OF SUNGOLIATH 特別編"HISTORY OF SUNGOLIATH"ですが、最終回(#156)「13代目キャプテン山下大悟『チームに血を通わせる、みんなの心を通わせる』 」の中で、山下大悟選手がどういう形で清宮監督からキャプテンに指名されたか?という質問に、本人は「電話がかかってきて、『ミーティング』って言われたのを覚えてます」と答えてくれました。

それを聞いて、あっ、あの時か、と思い当たる節があったので、約2年半前の資料をひっくり返してみると、その時のメモと写真が出てきました。日付は2006年3月16日、場所は府中のクラブハウス内ミーティングルームでした。

スピリッツ画像2

その日も清宮監督、林雅人コーチングコーディネーター(当時)、中村直人コーチ(当時)の3人は、昼前から4月15日に予定されていたキックオフミーティングに向けてのロングミーティングを行っていました。この日の内容は、前年度トップリーグの東芝vs.NEC戦の映像を見ながら意見を出し合うものでした。

一度14時過ぎから中断し昼食、再び15時から再開。同じ試合のビデオを見ている時に部屋がノックされ、山下選手が入って来ました。15時40分過ぎのことです。

スピリッツ画像3

清宮
「大悟、キャプテン!」
山下
「慎んで...。頑張ります」

この短い数秒の会話によって、第13代キャプテン山下大悟が誕生しました。その後しばらく山下選手はミーティングの場にいたあと、退席。ミーティングはその後も延々と続き、18時過ぎになって、清宮監督の「サントリーの今年のテーマ、どういうスクラムを組むんだ?」の問い掛けに、中村コーチが「オバはんが見ても勝ってるってわかるスクラム」と答えていました。

おそらくこのスクラムの合言葉が初めて中村コーチから出た瞬間でしたが、しばらくその話題があった後、清宮監督の「来週からどう落とし込んでいくか、アイデアを持ち寄りましょう」という言葉でこの日のミーティングが終了しました。この様な長く中身の濃いミーティングの間に、山下新キャプテンが生まれ、長いミーティングを何回も積み重ねた上で、1か月後の4/15のキックオフミーティングが行われたことを思い出しました。

スピリッツ画像4 スピリッツ画像5

(photo&report: 針谷和昌)

一覧へ