2008年1月 7日
#129 サントリー佐治 信忠 会長・社長 『Never Give Up & ALIVE!』
◆初優勝と去年の決勝戦
—— いつからラグビーファンになられたのですか?そのきっかけは?
これは、サンゴリアスがまだ土のグラウンドで練習をしていた頃からです。ちょうど慶應大学時代の友人の小菅君が伊勢丹の社長をやっていて、彼がすごくラグビーが好きで、一緒に飲みながらよくラグビーの話をしていました。当時サンゴリアスはどういうわけか伊勢丹が苦手で、悔しい思いをしていた、その頃からです。
—— 社長ご自身がサンゴリアスの筆頭ファンだと思いますが、サンゴリアスの魅力は?
攻撃ですね。アタック力、大量得点、こういったところがサンゴリアスの魅力ですよ。バックスとフォワードの絶妙のコンビネーションもそうですね。
—— 社長がお考えになる「サンゴリアススピリット」とは?
"Never Give Up & ALIVE"ですね。
—— これまでで最も印象的な試合、あるいはプレーは?
やはり初めて優勝した時です。三洋電機との試合で、後半のロスタイムに尾関がトライして、永友がキックを決めて同点に追いつき、トライ数で上回って優勝した、あの試合です。
もうひとつ、去年の東芝とのマイクロソフトカップ決勝です。最後の最後でバツベイ(現近鉄)にトライを取られてキックで逆転された、印象的な試合です。
—— 社長になられた前後に2連覇し、それから優勝していません。去年はかなり悔しい思いをされたのでは?
去年の東芝との試合はリーグ戦も、マイクロソフトカップの決勝もどちらも惜しい試合で、僕は東芝のピークは去年だと思っていたから、そのピークの時に勝てなかったのは悔しいですね。そういう意味でも去年の試合は悔しかったです。
◆檄はしょっちゅう飛ばす
—— 府中のグラウンドでチームに飛ばされていた檄は、とても元気の出るものでしたが、そういう檄はスポーツだけでなく会社でも飛ばされているのでしょうか?
檄はしょっちゅう飛ばしますよ(笑)。スポーツというのは、勝たなければならないというプレッシャーの中で勝つということが、いちばん大事なことです。仕事も同じで、勝たねばならない、そういうプレッシャーの中で戦うということが、意味のあることだと思います。
—— ラグビーの企業スポーツとしてのパワー=会社としてラグビー部を持っていることによるメリットは?
サントリーではラグビーもバレーボールもチームを持っていますが、スポーツを通じて社員が結束するというか、応援する、あるいはチームに所属する選手が仕事の面で活性化してくれる、そういうところは非常に感謝しているし、サントリーの良いところじゃないかと思います。
—— スポーツに対する愛情はどうやって育まれたのでしょうか?社長ご自身のスポーツ愛好歴は?
スポーツは昔から好きですね。子供の頃、たまたま家の近くにテニスコートがあって、父やその友人と一緒に集まってテニスをしたりしていました。子供のころからテニスに親しみがあって、テニスに限らずスポーツには親しみを持っています。私自身は、中学、高校とテニス部に入りました。今は水泳とゴルフをしています。水泳はもう15年以上続けています。1回1,000mぐらい泳ぎますし、プールの中でウォーキングもします。
ラグビーの前はアメリカンフットボールの大ファンでした。アメリカに留学していましたが、向こうではカレッジ・フットボールが盛んでしたから、当時はUSCが強くて魅力的なチームでした。アメリカンフットボールだけでなく、アイスホッケーなども見に行きました。最近はすっかりラグビーファンになってしまって、アメリカンフットボールもあまり見なくなってしまいました(笑)。
—— 当然「今年こそ優勝」がテーマだと思いますが、優勝したら「こんなご褒美」ということは考えられていますか?
どんなご褒美が欲しいのかな(笑)?逆に希望を聞きたいですね。
—— サンゴリアスファンへのメッセージをお願いします
サンゴリアスファンの皆様には、日頃から応援していただいていて、またグラウンドにも足を運んで頂き感謝しています。今シーズンは清宮監督が「全勝する」と言いながら、三洋電機と、いちばん負けたくないコカ・コーラに負けてしまいましたが(笑)、優勝目指して頑張りますので、どうぞこれからも熱い応援をお願いしたいとともに、みなさんと共に優勝の美酒、"プレミアムモルツ"でスコール(乾杯)したいと思います。
(インタビュー:武田三郎/写真:武山哲也/構成&編集:針谷和昌・植田悠太)