2007年10月17日
#111 小野澤 宏時 小野澤スペシャル追加版 『ドキドキします』
—— 「清宮克幸の監督室183」での「チームに本格的に合流するので緊張する。代表から帰って来た時はいつも緊張する」という千葉合宿へ向けてのコメントがとても印象的でした
緊張しますよね。新しいことにチャレンジするということもあるし、また自分が1から始まるということもあります。それもあるし更に、サントリーはサントリーで日本代表とはまた違うラグビーをやっているので、サントリーというチームの経験値としたら、春からずっとやって来た人の方がアドバンテージがあります。だから自分の方が「遅れて入る」という感覚があるので、緊張しますね。
—— そうすると久々に府中に来る直前なんかは、とてもドキドキしている状態ですか?
ドキドキしますよ。みんなの方が分かっていて、サインとかも一瞬遅れる感じとかがもちろんあるだろうし、でもやっぱり周りはジャパンという目で見るだろうし、前の晩もドキドキしますし、当日もドキドキしますよ。
—— 逆にサントリーから代表に行った時には、そのドキドキ感はあるんですか?
それはもちろんありますけど、でも、ジャパンの場合は「どんなことするのかな?」ということや、監督とかが変わっていると「どんな人なのかな?」ということで、サントリーの方がみんなが分かっていて成長しているんじゃないかというところがあって、置いていかれている気になるんですよね。
ジャパンに行った時は、みんなスタートラインが一緒なんで、みんなで作り上げていくという感覚です。人見知りもするので(笑)、そういうドキドキ感はありますが、それとは違いますね。サントリーの場合は、「置いてかれている」という気持ちになるんですよね。
—— 大学のラグビー部に入った時にそういうことは余りないでしょうから、サントリーに入った時にいちばんドキドキしたんじゃないですか?
ドキドキしました。新人の時はそうですね。それまでコーチングといわれるほどのコーチングは受けていなかったので、ドキドキ感はありましたが、でもそことはまた違うんですよね。やることというのが、無駄なく加速して行くイメージがあるので、置いてかれているという寂しい気持ちが、新人がたくさん入った年なんてだいぶありますよ(笑)。
—— 今回のチーム復帰してのドキドキ感は、そろそろ取れましたか?
いやぁーっ、どうなんですかね。もうちょっとじゃないですか。まぁ試合に出られているので、だいぶ合宿初日とか、合流初日とかよりは取れては来ていますが。
(以上、プレシーズンマッチに向けて練習している府中で、そして以下は10/12、プレシーズンマッチの神戸製鋼戦に先発フル出場、2トライした試合後のインタビューです)
—— 神戸戦、どうでした?
今日の試合は、最初にミスしてしまって、緊張しちゃいました。ダメでした.....。
—— 例のドキドキ感はどの辺で取れましたか?
どの辺ですかねぇ?2本目をトライした後ぐらいでしょうか。トライ後に、「あぁ良かった」と思って...。
—— ドキドキ感は好きですか?
好きですね(笑)。凄く新しい刺激が入ってきているような気になるので。
—— そのドキドキ感がある限り現役を続けていく気がします
そうですね、僕もそう思います。
※以上、小野澤スペシャルの追加スペシャル版でした
(インタビュー&構成:針谷和昌)
[写真:長尾亜紀]