2006年8月 2日
#35 特別編 『網走合宿選手インタビュー〈3〉』
◆小野澤 宏時&東野 憲照(掛け合いインタビュー)
小野澤:「どんな感じでしょう?今回の合宿は」
東野:「ザワさんが引っ張ってやっているアップのお陰でいいですよ」
小野澤:「あの10分が終わるまで日々緊張してるんだよ」
東野:「選手主導でのウォームアップですから」
小野澤:「よしやるぜ!っていう空気の中でやっていこうとするために、選手主導型のアップをしようと、スタッフが尊重してくれてるし、大悟(山下)キャプテンの意向もあって、練習前のアップを僕が毎日考えてやっているんです」
東野:「ふだんはいきなり監督のもと練習に入りますが、合宿ではちょっと汗をかいた状態から練習に入るのでスムーズです」
小野澤:「肉離れ系の怪我が多かったせいもあって、アップをもっときっちりやった方が良いということになりました」
東野:「今回の合宿では、個人的には調子いいです」
小野澤:「私も、いいっす。個人的にいいっすね」
東野:「合宿中はラグビーの話もしますが、部屋では普段聞けないようなプライベートな話を、各々から聞けることもいいと思います」
前田 航平
「体自体は悪くないですけど、あんなこと、トヨタ戦の事件(スクラムトライされたこと)があって、調子いいとは言えません。僕は当事者ですし、サントリーとしてこだわって、いちばん芯として持っておかなきゃいけないもの、春からこだわってきたものが、一発で無になってしまいました。それだけ重大なことをやらかしてしまった。今日(7/30)スクラムマシーンで組みましたが、言葉にならないという感じです。あの時、フロントローは僕と青木(佑輔)と池谷さん(陽輔)だったんですが、その時点で修正する力がなかったんです。話し合ってこうしようとする落ち着きも、個人でどうしようという考えもなく、バーンとやられて若さが出てしまいました。坂田さん(正彰)から、お前はこれができてないからこうした方がいいと言われたことを練習して、次の試合では変わったというところを見せたいです。これがシーズン中でなかったのは良かったですが、春から3人でやってきて力を積み上げられなかったのは良くないし、コミュニケーションをもっと取らなきゃいけないし、スクラムを1~2回組んだら修正できるようにしなくちゃいけない。体と言葉で、坂田さん、中村コーチ、慎さん(長谷川)からの意見も加わって、明日の練習が楽しみだといいうように、良いように回っていければいいなと思います」
田中 澄憲
「気持ちいいですね。環境が変わってラグビーに集中できるし、気候も丁度いい。グラウンドもいいしメシも旨いですね。毎日毎日の練習の後のちょっとした反省やフォーカスをする時に、映像で見ているので、いつもより次の練習の心掛けがフォーカスしやすいし、意識できるようになってきました。1日1日で結構成長できてるなという感じがします。雰囲気は非常にいいです。遅刻なんかの非社会的行動に対しての1回千円の罰金制度もあって、そういうのもいい雰囲気づくりの1つの要因になっています」
浅田 朗
「怪我してるんで、早くみんなと一緒にやりたいんですけど、もうちょいですね。試合に出られるように練習を始めたところですから、早く試合をやりたいですね。合宿の雰囲気は明るいし、いいんじゃないですか。メリハリが効いてます。楽しむ時は楽しんで、真剣にやる時は真剣にやる、それが大人のチームです」
(インタビュー 針谷和昌)