SMILECAFE

スマイルカフェ

初心者も楽しめるラグビーコラム

2024年5月22日

762

『スタッフのお仕事〜普及兼プロモーション担当編』

こんにちは。カメラマンの長尾亜紀です。

スタッフのお仕事紹介、今回はサンゴリアス公式YouTubeの作品でお馴染みの長友泰憲さん。ある1日を追ってみました。


「だいたい毎日4時半くらいに起きて、まずコーヒーと白湯を飲みます(笑)。その後5時過ぎくらいから、近くのスポーツジムで1時間くらいトレーニングをします。しんどい時はウォーキングだけでもやります。」その後は自宅に戻って朝食をとってから移動、次のスケジュールまで現場近くのカフェで作業をして


10時半から府中市の方々やブレイブルーパス東京のスタッフの方と定例ミーティングを1時間ほど


クラブハウスに移動してトレーニングを撮影


トレーニング後はすぐパソコンに向かい、編集作業など進めつつ


合間でインタビューの撮影もこなし


颯爽と移動。この日は夜、サンゴリアスアカデミーの指導があるため、現場近くのシェアオフィスでギリギリまで作業するとのこと。


18時半ごろ集合。アカデミー担当の平浩二さん、鈴木徳一さんと打ち合わせ。


19時から練習開始。


20時半ごろトレーニング終了。その後スタッフと食事をして帰宅。大体毎日23時ごろ就寝するそうです。


肩書きは普及兼プロモーション担当の長友さん。主な仕事内容を教えてください。
担当は地域連携、普及に加えて動画作成をやっています。地域連携についてわかりやすく言うと、サンゴリアスが提携しているのは府中市、調布市、三鷹市、港区、あとは東京都もありますが僕が担当しているのは府中市で、ラグビーをもっと知ってもらおうと言うのが大前提で、府中市は高野市長含めてラグビーを盛り上げていこうという思いも強いので、先方がやりたい行事やイベント等は可能な限り対応するようにしていますし、こちらからの取り組みたい活動も提案したりと一緒になって府中を盛り上げようと日々取り組んでいます。普及に関しては学校訪問や、スポンサー関連のラグビー体験等についてもスポンサー担当のスタッフと打ち合わせ、企画をして当日も現場を回したりとか。オフシーズンも忙しく地方に行ったりもするので、今年の6月も社内外含めて、イベントが多数入ってきています。
その間、自分で時間を作って動画作成をしています。本当は毎週火曜に(動画を)出したいんですけど、土日に普及活動が入ったりするとどうしても時間が作れないので、週の後半になってしまったりします。

合間でやっていると思えないほどのクオリティのYouTubeについて。
1本の動画につき、編集だけで16時間くらいかかります。手順については音楽を最初に決めます。音楽によって今回はこういうテンポでいこうと決めたり、その日のスタジアムで流れた音楽によっても変わってきたりします。そこからホストゲームイベントやアップ、アップはいつも同じシーンになるので回想シーンやコメントを入れたりしながら、ロッカールームへ向かうシーンでは試合へ向かう緊張感を出したりして。で大枠が決まったら字幕を1〜2時間くらいかけて作って、そこから修正したりします。

YouTubeでフォーカスする選手の人選は何を基準にしていますか?
例えば今シーズンのリーグ戦、パナソニック戦だったら永遠のライバルということもあるので、これまで長年戦ってきた選手で思いが強い選手を当てたりとか。今回はマツ(松島幸太朗)でしたけどマツがどういう考えでやってるとか若手選手が知りたいこともあるだろうし。リーグ最終戦は(中村)亮土にしましたけど、亮土はベテランだし上手くいった時もいかなかった時もマインドコントロールなんかをどう考えているのか、プレーオフに入る前にファンの方々はもちろん選手やスタッフにも知ってもらいたい、モチベーションにしてもらいたいなと思いながら作っています。ファンの方々には動画を見て熱い気持ちを持って応援に来ていただきたいです。

そもそもYouTubeを始めたきっかけは?
(現役引退後の2019年)広報担当だった当初はカメラを買う気もなくて。たまたま亮土に対談イベントの依頼が来て、W杯の後で潮田玲子さんとか一緒だった時に、写真を頼まれて携帯で撮ったら「ヤスさん、広報が携帯ってどうなん?(笑)」って言われてそこからまずカメラを買いました(笑)。ただ最初はそこまで高いカメラではなくて、でも向上心はあるので(笑)撮った時に(一眼レフカメラを持っている石原)慎太郎と話して、なんか違うなと思って新しく買い替えたところでコロナの時期になって。そこからファンの方々が選手が動いてる姿がなかなか見られなくなってしまったので、動画じゃないかなと思って須藤(惇)に相談したんです。そうしたら「こういうのはまず作って提案してみるのがいいんじゃない?」となって、当時現役だった塚本健太が朝練をするというので4日か5日くらい早朝4時くらいからのトレーニングを撮影して、まずはチーム内の運営グループに提案したら「ヤスが責任もってやるならいいんじゃない?」ということになって始めたのが最初です。そこからはこれまで観なかったドキュメンタリー映画とかを、観るようになって参考にしたり、試行錯誤しながらやってきて今に至ります。

この日指導を行ったサンゴリアスアカデミーについて
サンゴリアスアカデミーの前身のみなとラグビースクールアカデミーの時は月2回、アカデミーになってからは月に1回指導に行っています。特に頑張ってる生徒や、なかなか上手くいかない、失敗してしまった子については常に見てくれているんだなと感じてもらえるようには心がけていて、普段ふざけてる子に対しても、いつもは厳しく接するけどもいいプレーがあった時はめちゃくちゃ褒めるとか。平さんとかは全体を見ないといけないので、僕が個人をちゃんと見てあげようとは思っています。

子供たちを指導する上で、現役時代のコーチングで参考になったことなどはありますか?
エディさんの影響はあるかもしれなくて。1対1でも話しやすい環境を作ってくれて僕からも積極的にコミュニケーションできていたので、僕が怖い感じで入るとみんなそういう印象を受けちゃうので、僕がテンション高めで入って行って話しやすい環境を作るようにはしています。でもそれは普及だけではなく、現役時代からも気にしていて、例えば中堅になって後輩で塚本健太が入ってきた時にも、彼は元々自分から色々言うタイプではないので、下手に出たり話しやすい環境を作ったりとか。今も(今期加入した広報の)津久井(信介)や(村松)真衣ちゃんに対しても、普段はあんなバカやってるけど、それは全て円滑にコミュニケーション取るためにやってます。元々バカですけど(笑)そこは考えてやっています。

最後にファンの方々に一言
これまでずっと応援してきてくださったファンの方、近年ファンになってくださった方色々いると思うんですけど、僕らスタッフもプレーはできませんが熱い気持ちを持って選手たちと接しているので、ファンの方々も熱い気持ちで応援してほしいです。僕らも今、頑張っていろんな演出をしていますが、それはみなさんに応援してほしい一心でやっているので、そういう気持ちを感じながら動画だったりSNSを見てほしいですし、熱い気持ちを持って会場に来ていただけたらと思います。最後まで一緒に戦ってもらえたら嬉しいです。


先週のプレーオフ準決勝の結果は望んだものではありませんでしたが、今シーズンも残り1試合。
ぜひ長友さんや広報SNSチーム作成の動画を見て、熱い気持ちで秩父宮に足を運んでいただき、最後までチームの背中を押してください。
みんなで勝って終わりましょう!

サンゴリアスオフィシャルカメラマン 長尾亜紀

一覧へ