2024年3月13日
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『スタッフのお仕事〜アスレティックトレーナー編』
こんにちは。カメラマンの長尾亜紀です。
チームを支えるスタッフのみなさん。朝早くから夜遅くまでハードワークする姿にいつも感銘を受けているのですが、どんな1日を過ごされているのか気になりませんか?
今回はメディカル部門より、アスレティックトレーナーの鈴木皓太さんのある1日に密着させていただきました。
この日は6時半ごろクラブハウス着。7時からのメディカルミーティングを経て、前の週の試合で使用した荷物の荷おろし。特に誰がやるか決まっているわけではなく、手が空いている人がやるそう。
サプライヤーとしてご協力いただいているロゴス様とのコラボタオルを洗濯。こちらは試合のハーフタイムで使用しているそうで
首元の黒い部分に保冷剤を仕込み、ほてった体を冷やすことができる優れもの。「最近は寒い日も多いのでバックスは使わない時もありますが、フォワードの選手たちは使用する人もいますね」
試合時に使うテーピングの補充。こちらは試合会場用。会場に向かう前のホテルでテーピングを撒きたい選手、試合会場に着いてから巻きたい選手の両方に対応するため分けているそうです。
スタッフ全体のミーティングが終わり選手がクラブハウスに来始めると、試合に出た選手のケアを行ったり
全ての選手の柔軟性などを測定し数値が悪い選手がいれば声を掛けて、いい状態にしてからグラウンドに送り出すそうです。
合間でデスクワークをこなし
選手がウエイトトレーニング、ミーティングが終わるとグラウンドへ。その前にテーピングの時間。
トレーニング中はグラウンドでサポート。学生トレーナーさんたちが水の準備など手伝ってくれるそうです。
練習が終わるとすぐトレーナールームに戻って選手のケア。雑談をしながら、いつもリラックスした空気が流れています。
ひと段落したところで食事の時間。選手スタッフ入り混ざって会話ほ弾みます。
ドクターも入ってメディカル全体でミーティング。終わる頃にはすっかり夜になっていました。
そんな鈴木皓太トレーナー。2018年からサポートトレーナーとしてチームに関わり始め、2021年からフルタイムでサポートしています。
「チームに関わり始めた最初の頃は、サポートトレーナーという形で週に1回か2回来て、その時は選手も僕もお互い変な距離感があって。例えば僕に『ここ痛いんですよね』って話してくれても、翌日に僕は不在で状態の経過を追えずに、選手自身も相談しにくい部分があったと思います。
フルタイムになった1年目もまだ選手とどう接していいかわからない部分もあって、与えられた業務をやるといったこれまでの延長って感じで、遠慮してしまっていたところもあったかもしれません。
(変わったきっかけとしては)ポピー(サイモン・ポープ ヘッドメディカル)が来て、一人のトレーナーとして何が出来るのか?というところを考えるようになりました。僕は年齢的に今でも一番下で、ケアやテーピング等の目に見えやすい仕事だけではなく、補充や試合準備や書類関係の管理等もやることが多いんですが、4人のトレーナーの中でちゃんと戦力になっているかどうか、『もっと一人のトレーナーとしてグイグイ行かないといけないな』と感じました。」
普段心がけていることを聞いてみると「トレーナーの中で役割が分かれていて、ノブさんはバックスの怪我人のリハビリ、スギさん(杉浦優貴トレーナー)はフォワードの怪我人を見ていて、ポピーは外国人選手を見たりして、そこでみんな結構忙しかったりするので、僕はチーム全体を見てそうじゃない人たちをちゃんとフォローしようと思ったりとかしますね。
どうしても試合メンバーをいい状態でグラウンドに送り出したいというのはあるので、選ばれなかった選手ってちょっと痛みを抱えていても相談しにくいとか『僕よりメンバーを優先してあげてください』って言う人もいるし、言わなくてもそんな感じの人は結構いたりするので、そういうところを拾い上げてフォロワーしてあげたいなと思います。
あとはポピーとかノブさんが気持ちよく働けるように立ち回るのも僕の役割だと思うんで、細かい雑務はなるべく僕がやったり学生にお願いしたりしています。」
仕事をしていて大変だと思ったことは一度もないという鈴木皓太トレーナー。最後に理想とするトレーナー像を聞いてみるとました。「ノブさんとかはめちゃめちゃいいなと思います。普段はちょっとおちゃらけてる部分もあったりするんですけど(笑)ここぞという時にはしめてくれますし。普段はあんな感じの明るいキャラなので選手とのコミュニケーションも上手だし、日頃の悩みとかも打ち明けやすいし。
怪我の相談にも真摯に向き合ってくれるし。多分トレーナーって真面目すぎてもちょっと接しにくい人になっちゃったりすると思うので、怪我は見てくれるけど世間話はしにくいみたいのがノブさんにはなくて、10歳下の選手たちとも漫画の話とかで盛り上がったりもできるし、そういうバランスがうまく取れてる人だと思います。僕はちょっと真面目すぎることろがあるので、壁を作っているつもりはないんですけどそういうところも理想ですね。」
ここでご紹介したことはほんの一部だと思いますが、改めて話を聞いてみるとなるほどなぁと思うことがたくさんありました。
今後もスタッフのお仕事、紹介していきたいと思います。