2023年8月23日
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『若手メンバー菅平合宿』
こんにちは。カメラマンの長尾亜紀です。
一足早くチームトレーニングが始まった若手メンバーは先週、菅平へ合宿に行ってきました。
この時期の菅平と言えば、ただただキツい合宿のイメージ。今年はどうだったんでしょうか。
私が合流したのは2日目の午後から。トレーニング前のMTGではノートやスマホ、タブレットにメモを取る姿が。
この日の午後はバックスとフォワードに分かれてユニットトレーニング。
菅平合宿からこの方も合流!小野晃征アシスタントコーチ。
フォワードは同じタイミングで泊まっていた同志社大学と一緒に。トレーニング後は新加入のトレヴァ・ホゼア選手も学生たちの質問に答えていました。
トレーニング後はプールでリカバリー。メニューは増田和征S&Cコーチ考案の水中に沈んだゴルフボールを見つけるゲーム。ルール説明時、何故かスタッフで唯一上半身裸の増田コーチ。笑
大きな人たちが小さいゴルフボールを必死に探す姿が面白すぎて(笑)。
夜はメディカルスタッフにケアしてもらって翌日に備えます。
3日目の朝。イザヤ・プニヴァイ選手とトニー・アロフィポ選手ら数人が、全体よりも少し早めの朝5時からトレーニング。
5時半からは全員で朝のトレーニング。
昨年からフッカーに挑戦中の桶谷宗汰選手。隙あらばスローイングの練習をしているのですが、朝練後は田中澄憲監督と青木佑輔アシスタントコーチの両側から(笑)プレッシャーを受けながら・・
見事バスケットゴールにシュート?を決めていました!
合宿中は選手同士で話し合う姿もよく見られました。
午前の練習後、選手の名前を覚えたかチェック中の新加入、タマティ・イオアネ選手。河瀬諒介選手と雲山弘貴選手の名前がごっちゃになっていましたが、その他は覚えていました!
この日のランチは屋外で。雲山選手はカレーにキムチを乗せる派だそう。
お米の量を栄養士の大場ちゃん(大場彩可)に指摘され、この表情のこちらも新加入、土一海人選手。
午後はそれぞれトレーニングやミーティング、リカバリーに時間を費やし、一部のメンバーは滝に行ってきました。
側で見ていた私たちはマイナスイオン浴びまくりで気持ちよかったんですが、水の中はめちゃくちゃ冷たかったそう。そんな中、攻めすぎてもはや誰だかわからない河瀬選手。笑
最終日、ようやく晴れました!
グラウンドで激しいトレーニングをした後、合宿の締めくくりは・・
菅平合宿名物?山登り。岡新之助タフォキタウ選手の背景に広がる景色が最高すぎました・・
先にゴールしたメンバーは、まだ走っているメンバーのもとへ。
スタッフに囲まれゴールに向かう呉季依典選手。まるで某チャリティーマラソンの最後のシーンのようでした。
今回、トニー・アロフィポ選手と共に合宿中のキャプテンを務めた呉季依典選手は「一言で言うとタフな合宿でした。でもその中で、今回リーダーをやらせてもらって今までは自分だけに集中してただ黙々とやってたところがちょっと違って、そこは本当にいい経験になりましたし、最後のハドルでも話したんですけど一人一人のリーダーシップというか(みんなが)自立してくれて色んなところで色んなリードをしてくれる人がいたので、リーダーとして頼まれたけどそんなにやることはあまり無くて。若手主体の合宿でしたけどチームとしてみんなコネクトの意識を持って次につながる合宿になったと思います。(合宿中印象に残った出来事は)新しい外国人や日本人も来て、比較的夜は時間があったので交流する時間が多く取れたんですけど、その時に外国人が初めて『UNO』を覚えて2時間くらいぶっ通しでやったりして(笑)。ラグビーの部分ではそんなにやること変わらなかったんですけど、オフフィールドの部分では新鮮な出来事でした。あんなにハマってくれるとは思わなかったんで。帰りのバスでもやってました(笑)。もう正直、みんないつでもゲームが出来るくらい、この合宿が始まる前、プレシーズン前から準備っていうのを重ねてきて、去年とは全然違う準備量というか周りを見てても思っているので、楽しみで仕方ないですね。まずはひとつのターゲットとしてブランビーズに勝つというのを目標に動いているので、そこをしっかり達成できるように。みんなが合流してきてからも、今年こそチャンピオンになれるような活動をしていきたいと思います。」
走らなかった選手たちもゴール付近で頑張りました!
最後は全員でハドル。合宿に帯同すると毎回スタッフの早朝から夜遅くまでのハードワークに接するので、本当に頭が下がります。
オーバーエイジ枠で参加の3名。江見翔太選手、木村貴大選手、中靍隆彰選手。
江見選手は合宿を振り返って「今回、どちらかというとラグビー的な部分も多くて、9月に入ったら試合も始まるので、それに向けてはここにいるメンバーが中心になりますしそこの落とし込みと、あとはここへ来たらきついことがあるというのはわかっていたんで、それのミックスでぎゅっと凝縮された4日間だったと思います。フォーカスポイントが明確だし絞られていたので、そんなに沢山のことはやってないから、きつい中でどれだけベーシックを落とさずにできるかというところを試されていたと思うんで、まだまだ帰ってから改善するポイントはたくさんあるけど、ひとまずこのグループでしっかりとまとまったチームになったんじゃないですかね。(合宿中印象に残った出来事は)一番盛り上がったのは2日目の練習後のプールリカバリーじゃないですか?マッスー(増田和征S&Cコーチ)なんで脱いでるんだ?っていう(笑)。増田が頑張ってくれてましたよ(笑)。ベテランと言えどもまだまだプレイヤーなんで、そこはしっかりチーム内のコンペティションに勝ってレギュラー争いということろでは、特に譲ることもなくお互いしっかり正々堂々と戦っていきたいし、かつ若手ともコミュニケーションとってチーム力を上げて行きたいと思います。」
こちらは菅平合宿初参加のルーキーたち。大賀宗志選手、サイモニ・ヴニランギ選手、髙本幹也選手、相良昌彦選手。
相良選手は初めての合宿を終えて「めちゃめちゃハードな合宿でした。すごいハードな合宿ではあったんですけど合宿のテーマでもあった『コネクト』のところでみんなで助け合って、キツそうな奴がいても全員で乗り切れて自分も色々と助けてもらって、すごくいい合宿になったなと思います。(合宿中印象に残った出来事は)練習はキツかったですけど練習外のところで、3日目の午後は少しゆっくりできる時間があったので、ウィル(ウィリアム・ヘイ)に通訳してもらって外国人選手とかとトランプしたりして仲良くなれたかなと思います。新しくバックローも入ってきてライバルも多いですけど、自分の強みの運動量のところを磨いて、あとはブレイクダウンのスキルの部分を今重点的に取り組んでいるので、そこでライバルたちに差をつけられるように、自分の色を出していければいいなと思っています」
最後のチームミーティングでは合宿MVPが発表され、田中監督から刀が贈呈されました。
選ばれたのは仁熊秀斗選手。さっそく刀を使って合宿を締めてくれました。
MVPとは別に、今回の合宿のテーマのひとつでもある自分の強みを最も発揮した選手に選ばれた箸本龍雅選手は「去年はニュージーランドに留学していて若手合宿は初めてだったので、どんな感じかなと思って合宿に挑んだんですけど、新しいメンバーもたくさん増えた中で(合宿の)テーマでもあった横とのつながりを感じて、今シーズンいいスタートが切れた合宿だったと思いました。(合宿中印象に残った出来事は)最後の山登りで、相当キツかったし練習でハードにやった後の山登りを、みんなで乗り越たことが一番の思い出です。今、先に始まったメンバーはまずブランビーズを倒すということをテーマにやってる中で、その前にも練習試合があるのでその中で積み上げてきたことをひとつひとつ、一人一人が出していって最初の試合ではこの合宿でやってきたことを落とさないように、チームとしてレベルアップしていけるよう頑張っていきたいと思います。」
選手・スタッフともに新たなメンバーも加わり、繋がりがテーマのひとつであった今回の合宿。
江見選手も話していた通り、ぎゅっと凝縮されたいい時間を過ごせていたように思いました。
去年より早く来月からはもう練習試合が始まりますが、呉選手の話を聞くとみんなオフシーズン中もかなりトレーニングをしにクラブハウスに来ていたようで、社員選手は仕事もあるため早朝に来ていたり、これまでとは違った雰囲気だったそうです。
チームとしての結果はもちろん、怪我の影響や、出場機会になかなか恵まれず悔しい気持ちを抱いたであろう選手たちも多かった今回の合宿メンバー。
今週からはシニアメンバーもトレーニングに加わり、さらにいい化学反応が起きるはずです。