2023年8月 3日
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『もうひとつの府中ダービー』
こんにちは。カメラマンの長尾亜紀です。
今年4月から活動がスタートしたサンゴリアスアカデミー。
先週、東芝ブレイブルーパス東京のアカデミー「ルーパス塾」と初の交流戦が行われ、アカデミー生たちにとって初の「府中ダービー」となりました。
夕暮れの中、最初に試合をする小学生のウォーミングアップを中学生がサポート。
試合を見学に来た田中澄憲監督が試合前、ジャージの背中に入ったサンゴリアスのクラブスピリッツの話をしたのですが、子供たちはとてもよく理解していて「うちの選手よりもよく知ってるかも(笑)」。
試合前のハドル。
レフリーを務めてくれた一人は、サンゴリアスアカデミーの前身・みなとラグビースクールアカデミーOBの滝 然理(タキ マコト)くんでした。
ウィリアム・ヘイ選手とブラッドリー・クーン選手も試合を見に来てくれましたよ。
試合が終わればノーサイド。
両チーム一緒になって気づいたことなど話し合いながら、試合を振り返りました。
小学生代表で藤野弘大くんが感想を聞かせてくれました。「最後の試合の時にはみんな疲れていたけどちゃんと全力を出し切って、最後までタックルに入ったりトライを取られても諦めない姿勢が見えてよかったと思うし、3ヶ月間の練習の成果がそこで出たんじゃないかと思いました。(春から成長したところは)相手にトライを取られた後の切り替えの早さや、ラックの時に押し負けない強さとか、試合中常々感じていました。今日は勝ち切れなかったんですけど、最後に笑って勝ち切れるようにみんなを引っ張っていけるような選手になりたいです」
ちなみに憧れているのは中野将伍選手だそうです。
中学生代表で感想を話してくれた辻端大惺くんは「アカデミーが始まってまだ3ヶ月ですが、その間やってきた練習の成果を精一杯出して、諦めずに出来たと思います。タックルもしっかりいけたし声も出せたのでよかったと思います。もう少し外(のスペース)を使って攻められたらよかったと思いますがディフェンスはよかったと思います。(今後は)相手がアップした時に素早くタックルに入れる選手になりたいです」
こちらは憧れの選手はボーデン・バレット選手(元東京SG、現トヨタV)だそう。
アカデミー初の試合を振り返って平浩二コーチは「今日は勝ち負けよりもサンゴリアスアカデミーとしての第一歩、第一戦が出来たことがまずは大事だと思っているので、いい経験になりました。(今日一番印象に残ったことは)U13の試合で7分間守り切って最後にトライを取ったシーン。あれは感動しました。(春から意識して指導してきたことは)勝ち負けよりもトップチームがやっているラグビーをいかに伝えるか。それプラス、メンタルの部分はジャージにも入っているクラブスピリッツ。諦めないとか思いやる気持ちとかを伝えたいと思ってやってきました。今日はとにかく感動しました。僕だけではなくコーチみんな感動したと思います。ここでみんなも新たな課題が見えたと思うので、今度ルーパス塾とやる時は、今日よりもいい試合ができるように取り組んでいきたいと思うので、今日はとにかくお疲れ様でしたと言いたいです。」
ちなみに平コーチが今日イチ感動したと話したシーンがこちら。10分ハーフのうち7分間、とにかくタックル!
タックル!!
我慢の果てにキックで陣地を挽回!
ナイスセービングからのボールを繋いで
トライまで持って行きました!この日一番盛り上がったシーンでした。
最後は全員一緒に集合写真を撮影して
全員でグラウンドに一礼して終了しました。
いいもの見せてもらったなぁと帰ってきたんですが、後日、田中監督や他に見に来ていたスタッフともあの7分間のディフェンスはすごかったね、と話題になるほど。
最後まで諦めないサンゴリアスのクラブスピリッツが、子供たち一人一人に宿っているのを肌で感じました。
これからの成長を楽しみに見守りたいです。