SMILECAFE

スマイルカフェ

初心者も楽しめるラグビーコラム

2022年8月17日

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『菅平若手メンバー合宿』

こんにちは。カメラマンの長尾亜紀です。

前回、大場ちゃんのスマイルカフェでも紹介されていましたが、8月頭に若手選手中心で菅平合宿が行われ、私も1泊だけですが帯同してきました。
今回の私のスマイルカフェではトレーニングの様子を中心にお伝えしていきたいと思います。


私が到着したのは5時からの朝練を経て、午前中のトレーニングが始まる直前。照りつける強い日差しの下、走っては


ラグビーをして、の繰り返し。


基本的に直前まで何のトレーニングをするのか知らされていない選手たち。練習前のミーティングでメニューを聞いた時、下川甲嗣選手も思わずこんな表情に。そのメニューとは


鉄の壁を100往復したり


砂場で重りを引いたり


急な坂道を自転車で登ったり。


無事登り終えた呉季依典選手と仁熊秀斗選手。


そんなトレーニングを終えた後も個人トレーニングに励む選手たち。江見翔太選手と河瀬諒介選手。


翌朝も5時から朝練。重りを乗せて腕立てするトニー・アロフィポ選手。


この日も晴天に恵まれ


厳しいトレーニングが続きました。中野幹選手もこの表情。


午後は菅平と言えば?のクロスカントリー。


コーチたちも声を掛けながら一緒に走ります。


3本目、重りを持って走る片倉康瑛選手。


先にゴールした選手たちが声を掛けます。


走り終えた後も声を掛け合っていました。


そんなクロスカントリーを全員で乗り越えた後の、笑顔の選手たち。


3日目を終えたところで初めてサンゴリアスの合宿に参加したルーキーたちに話を聞いてみました。まずは細木康太郎選手。「簡単に言えばキツかったですね・・思っていた以上にキツかったです。一つ一つのトレーニングがハードというかしっかりやるので。3部練全てのセッションをダラダラせずしっかりやっていくので、毎回のセッションで疲労度が結構たまっていくんですが、またすぐ次のセッションが始まる中でも高いクオリティーを求められるので、そこは学生と違う強度と集中力が必要でキツかったのと、慣れてないのもあって自分の体がキツかったです。今回若手合宿ではあったんですけど、江見さんや元気さんも参加してくださって、サントリーのスタンダードというのは少し理解できたかなというのと、今回の合宿の目的が『Setting the Standard』で僕たちで(サンゴリアスのスタンダードを)作っていかなければいけないというのもあったので、そこはベテランの選手たちに負けないぐらいの設定を目指したんですけどそこは多分まだまだなので、ラスト1日も含めこれから全体練習が始まる前に僕自身高めていかないといけないと思いました。個人としてはまずは開幕戦を目指して自分の能力を高めていったり、仲間との接点を増やしてチームにもっとコミットしていきたいです。ラグビーでもプライベートの面でも自分の人生を豊かにしていく上で必要だと思うので、そこは妥協せずにやっていきたいと思います」


続いて小林賢太選手。「タフでした。先輩からも結構キツいことするぞって聞かされてたので覚悟して来てたんですけど、それでもやっぱりキツかったです。そんな中でもフィットネスのところはこの合宿があることもあってオフ中も結構走ったりしていたので、その準備がうまくいったかなというのは実感できました。昨シーズンは試合に出られず悔しかったですが、この合宿でも自分で成長を感じられる部分はあったので、自分の強みをしっかり伸ばしつつ来シーズンに向けてプレシーズンでいい準備ができたらと思います」


山本凱選手は「サンゴリアスの人と一緒に生活するのって初めてだったので楽しかったです。キツかったですけど。オフシーズンも週3でトレーニングしていたんですけど、こうやって集まってラグビーに近い動きだったり走ったりして、だんだんラグビーが出来る体に戻ってきつつあるというか、そういうトレーニングを帰ってからも続けていきたいと思います。開幕戦でスタメンで出られるように、いいパフォーマンスでコンペティションで勝ち残っていきたいと思います」


雲山弘貴選手は「めっちゃキツいです(笑)。想像以上でした。でも楽しかったですけどね。フィットネスと早朝トレーニングは特にキツかったです。今までは自分のことだけだったんですけど、ちょっとだけ周りを見れるようになったことは成長した部分かなと思います。自分のことだけじゃなくチームにも目を向けて、試合に出られるように頑張っていきたいと思います」


河瀬諒介選手は「マジでキツいっす、マジでキツいっすね(笑)。成田(秀平)さんとかから『人生で一番キツかった』って聞いていたので覚悟してきてたつもりだったんですけど、キツいっすね。特にフィットネスとボールゲームを挟んでやるメニューがキツかったです。今まであんまり前に出ることがなかったんですけど、この合宿で一番下ですけど自分で引っ張って行こうというのは合宿前から意識していたことなので、そこは少しできたかなと思います。ここにいないメンバーが入って来た時も、今と変わらずしっかり前で発言できるように頑張っていきたいと思います」


最後に、オーバーエイジ枠?で参加した大越元気選手は「キツかったですね(笑)。何回か若手合宿に行っていますが、慣れるものではないですね(笑)。僕自身、オーバーエイジという意識は無く、若手選手と一緒にいち選手として、目の前のトレーニングをとにかく100%で取り組むことだけを意識していました。そういった中で、昨シーズンなかなか多くのコミュニケーションを取れていなかった若手選手に対しても、4日間グラウンド内外の時間で、新しい関係を持てたことは良かったと思います」

また、今回の合宿で成長を感じた部分として「トレーニング中、円陣を組んでいる時に色々選手から、意見や修正点など、コミュニケーションを取る姿勢が見えました。また、フィットネスの時にラインを跨ぎきる、疲れた状況でどう動くかなど、細部に拘ることの重要性にも気づけたと思います。何より、トレーニングで最初から全力を出すということです。キツいトレーニングが続くと、この後どんなトレーニングが来るだろうと考え自分の体力バランスを考えながら、トレーニングを行ってしまう選手が多かったですが、この合宿を通して、全員が最初から全力で、あと何本あるか分からないフィットネスやトレーニングに取り組めたことは若手メンバーとして成長した点かなと思います。僕自身もまだまだ足りない部分が沢山見えたので、そこはプレシーズンでしっかり成長していきたいと思います!」


合宿を通して選手を2チームに分けてのコンペティションも行われていましたが
一人一人が自分とも向き合いつつ、チームを超えて全員で乗り越え、サンゴリアスの一員として成長することができた合宿だったのではないかと思います。
そして選手の頑張りはもちろんのこと、合宿中少ない睡眠時間でハードワークしつつも細やかな心遣いを忘れないスタッフの方々を間近で見て、改めてこのチームの為に少しでも役に立ちたいと思った合宿でした。

サンゴリアスオフィシャルカメラマン 長尾亜紀

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