2022年6月 2日
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『リーグワン2022 ファイナル』
こんにちは。カメラマンの長尾亜紀です。
先週日曜に行われた決勝戦をもって、NTTジャパンラグビーリーグワン2022の全ての試合が終わりました。
キックオフの2時間ほど前、サンゴリアスのブース付近に黄色い集団が。ファンの方がTwitterで呼びかけて集まってくださったそうです。
こんな自作のグッズを披露してくれた方も。これは目立ちますね!
その周辺では、ノンメンバーの選手たちが応援フラッグを配っていました。下川甲嗣選手や
河瀬諒介選手のところにはワイルドナイツファンの方も並んでくださっていました。
国立競技場では結果的に初となったリーグワンの試合。33,604人の観客で埋め尽くされました。
ノンメンバーもチーム席から一緒に戦います。
カップ戦を除くと決勝戦初出場だった小林航選手は「新国立でやるのも初めてで緊張はしてましたね。観客が上限なしで入った状態で今年やるのが初めてだったので、歓声でサインとか伝わりにくくて。コミュニケーションの部分で少し難しかったです。外国人枠の兼ね合いもあり、昨シーズンと違って今シーズンは出るチャンスがあって、選んでもらえて多く出場できたのは良かったと思うし、毎週毎週負けていい試合は無いので、緊張感を持ってシーズン通して過ごせたのが、厳しかったけど楽しくもありました。サンゴリアスで試合に出るのはなかなか難しいので。でもやっぱり勝つのがいいです。最後勝ちたかったですね。初代チャンピオンを狙ってたんですが。その目標を達成できなくて求めてた結果とは違いましたけど、皆さんの応援が力になりますので、これからも応援よろしくお願いします。僕のことも応援してください(笑)!」
今シーズンは多くの試合で10番を背負っての出場だった田村煕選手は「試合時間だけで言ったらすごく充実してたし、内容もいいところもたくさんあったので楽しかったですけど・・。まぁでも10番(で出る)としたら最後優勝しないとあまりスッキリしない感じですね。(決勝戦の国立競技場の)雰囲気は良かったですし、緊張とかもなく勝ちたくて行った感じだったので、シーズン中には色々思うところはありながらもチームをドライブさせてもらって、勝ちたいなぁというのが一番強かったですね。ミルトン(・ヘイグ監督)が来てから選手同士のコネクションが強くなって、外国人選手との壁が本当に無くなってるし、みんな悔しい気持ちは強いと思います。リーグワン初めての年で、ファンの方は外から見ていて色々思うことはあったかもしれないですし、コロナもあって難しいシーズンではありましたけど、毎試合サンゴリアスのファンはどこよりも熱くて本当に嬉しかったです。優勝できなくても応援してくれるファンの方を僕らは大事に思っているので、優勝した時に一緒に喜べたらと思います」
ちなみに試合前のロッカールーム。メンバー一人一人に宛てたメッセージボードが貼られていました。サプライズでノンメンバーが準備
サプライズでノンメンバーが準備したものだそう。こちらは決勝前日のトレーニング後にメッセージを書いていた中野幹選手と片倉康瑛選手。
ちなみに選手だけではなく家族からのメッセージも書かれていたそうで、それを集めたのが大越元気選手だったそうです。今シーズンもカルチャーグループのリーダーとしてチームに貢献してきた大越選手は今シーズンを振り返って「コロナの状況もあったので難しいシーズンには変わりなかったですけど、そんな中でも選手・スタッフ全員が柔軟にというか、しっかり対応しながらやるべき事はやれたシーズンだったと思います。より選手たちが主体的になって、ラグビーの面もそうですし、グラウンド外のこともさらに昨シーズンより取り組めたと思います。個人的には(出場した試合でHIA判定)4分しか出られてなくて、試合に出られなければ何の意味もないので、出られるように一から頑張ります。今シーズンもたくさんの応援ありがとうございました。ホストゲームにもたくさん足を運んでいただいて、リーグワン初年度いいシーズンでした。来シーズンこそ優勝しますので応援よろしくお願いします!」
試合後、表彰式を見つめる中村亮土選手。シーズンを振り返って「まず今シーズンたくさんの応援ありがとうございました。決勝のワイルドナイツ戦には3万人を超える多くの方が会場に来て頂いて、サンゴリアスの黄色い旗を振って応援していただいたこと、とても幸せな時間でした。皆さんのご期待に応えられるような結果ではありませんでしたが、シーズンを通してチームの変化を感じていただいたり、よりチームのことを好きになってもらえたシーズンだったと思います。選手自身もよりチームに対しての愛が増えて、全員がチームに貢献しようとする行動が、今まで以上に出てきたので、今後のサンゴリアスの未来は明るいと思っています。引き続き、東京サンゴリアスへの温かい応援をお願いします」
試合後グラウンドを一周する中で流大選手から「いやだけど撮ってください!」と声をかけられ撮った写真。こんなシーンもラグビーのいいところのひとつかもしれません。
この試合を最後に帰国するダミアン・マッケンジー選手がスパイクをプレゼントするシーンも。
リーグワン最初のシーズンが幕を閉じました。
始まってみればあっという間でしたがコロナウイルスの影響等もあり、リーグワンに関わる全ての人たちにとって本当に難しいシーズンを最後まで走り抜けることができたのは、一人一人の努力の成果だと思います。
いつも応援してくださるファンの皆様、今シーズンも温かいサポートをありがとうございました。
そして埼玉パナソニックワイルドナイツの皆様、優勝おめでとうございます!
両チームの緊張感あふれる試合展開、これぞ決勝戦という試合だったと思います。
サンゴリアスにとっては望んでいた結果ではありませんでしたが、来シーズンこそはみんなで頂点へ。またスタジアムでお会いしましょう。