2021年5月19日
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『プレーオフトーナメント準決勝』
こんにちは。カメラマンの長尾亜紀です。
いよいよ迎えたプレーオフトーナメント準決勝。
準々決勝のリコーブラックラムズ戦が開催中止となったため、サンゴリアスにとっては3週間ぶりの試合となりました。
試合開始2時間ほど前。普段なら各チームのテントなどもあり賑わいをみせていますが、この日は無人の花園ラグビー場。ちなみにこの時間帯は雨でしたが試合前には止み、とても蒸し暑い中でのゲームとなりました。
選手が会場に到着、グラウンドに出て来た尾﨑晟也選手。こちらに気づいてくれました。
尾﨑選手が戻したボールを「きっとスタッフがロゴも揃えて置いてくれてるから」とさらに綺麗に並べ直す大越元気選手。
試合開始直前、入場を待つ選手たち。
試合は準決勝らしい、重厚な雰囲気の試合となりました。強力なFW陣を擁するクボタスピアーズとのスクラムもお互い力が入り、ペナルティーを奪ってこの雄叫び。見応えがありました。
6本のPGなどを含む多彩なキックでチームの勝利に貢献したボーデン・バレット選手。前半20分にはドロップゴールも決まりました。
前半33分にはこの試合唯一となった江見翔太選手のトライが生まれました。江見選手は「今週1週間やってきた準備がしっかり出せて、しかもノートライで抑えられたってことは僕らの掲げる『ディフェンスも1番のチームになる』ということを体現できたと思います。(トライについては)FWがいいボールを出してくれて、内側の選手がパス出してくれて僕のところに来たので、最後に決められてよかったです。(3週間ぶりの試合については)体はすごくリフレッシュ出来たので試合が出来なかったことについて不安はなかったです。むしろ練習がきつかったんで(笑)。(決勝に向けて)パナソニックさんの固いディフェンスに対して僕たちがアタッキングラグビーでどれだけこじ開けられるか、メディアの方とかはそう思うかもしれませんが、僕らもディフェンスにフォーカスしているので引き締まった試合になると思います。その中でトライをもう一回取れればいいなと思います。」
残念ながら無観客で行われたこの試合。江見選手は「初の無観客試合でしたが、盛り上がりに欠ける部分は否めなかったです。ウイングというポジション柄観客席との距離も近く観客からの声や視線を感じていたので、その部分では寂しかったです。ただいつもよりコミュニケーションが通りやすかったかなというのはあります(笑)。でもやはり勝利の瞬間をファンの皆さんと分かち合えないのは物足りないなぁと思いました。」
できればもうこの光景は見たくありません・・・
再三の力強い突破と密集での奮闘も光ったショーン・マクマーン選手は「タフな試合でお互いにすごく頑張らなければいけなかったですが、最後に勝てたのでよかったと思います。3週間試合が出来なくて少しコンディションは下がりましたが、今日に向けては良い状態で試合できたので来週に向けてもいい準備が出来ていると思います。(決勝にむけて)みんなでエキサイトして、みんなのために優勝することだけです。チームのため、コーチのため、家族のため、サポーターのため、それだけです。」
的確な状況判断で冷静に試合を組み立てた流大選手は「完璧です。ゲームプラン通りだしみんなで準備してきたことを全て出せた良い試合だったと思います。(3週間ぶりの今のコンディションについて)もちろんめちゃくちゃ良いです。良い準備が出来たし、試合勘とかありますけどチーム内で競争しながら激しい練習を積んで来たのでそこは問題なく出来ました。(対戦相手のクボタスピアーズについて)本当にリスペクト出来て優勝してもおかしくない素晴らしいチームだと思うので、その相手に対してしっかり準備してきた結果を出せて良かったと思います。(決勝にむけて)やっと最後の1週間を勝ち取ることが出来て、この試合を最後にチームを去るメンバーもいますしこの1週間を大事に、結果は終わってみないと分からないことなのでみんなで良い準備をして、最後の1週間を楽しみたいと思います。」
ディフェンスも光った試合でした。自らも体を張り続けた中村亮土キャプテンのタックル。
その集中力は最後まで切れることなく、試合終盤のクボタスピアーズの猛攻を耐え抜き
ノートライに抑えノーサイドの瞬間を迎えました。
ロッカーに戻ると黄色いTシャツのノンメンバーがお出迎え。
Tシャツの背中には選手、スタッフ、チームに関わる全ての人たちの名前が入っています。
試合後はノンメンバーも積極的に片付けを手伝っていました。
ついに残された試合はあとひとつ。
会場に来られるのはなかなか難しい状況が続きますがテレビを通して、またSNSなどを通してぜひファンの皆様の力も貸してください!
最高の舞台を全力で楽しみましょう!