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初心者も楽しめるラグビーコラム

2021年3月17日

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『嵐の府中ダービー』

こんにちは。カメラマンの長尾亜紀です。

3月13日土曜日。東京地方は不安定な天候に見舞われ、注目の府中ダービー・東芝ブレイブルーパス戦は前半12分に落雷の影響で試合が中断、その後安全な試合再開が見込めないことから、そのまま中止となりました。


メンバーが秩父宮ラグビー場に到着。この頃雨は小降りでした。


試合前のコイントス。コインを投げるのをわざと焦らすリーチ マイケル選手に中村亮土選手が「変わらんて(笑)」。場が和みました。


グラウンドでウォーミングアップをしているうちに雨はどんどん激しくなり


そのまま試合開始。豪雨の中、見応えのある体のぶつかり合いが続くも


さらに激しさを増す雨。そのまま前半12分の時点で試合は中断。


余談ですが、上の写真を見て過去にも落雷で試合が中止になったことを思い出しました。
2015年5月23日に香港で行われたアジアラグビーチャンピオンシップ日本代表対香港代表の試合で、ちょうど垣永真之介選手が出ていたのですが、激しい雷雨で試合は前半が始まってまもなく中断。そのまま中止になりました。


グラウンドは一番深いところで膝くらいまで浸水。垣永選手は「ラックの時、溺れるかと思った(笑)」。ちなみに試合が中止になった後、エディー・ジョーンズ監督率いる日本代表はこの場でトレーニングを行いました。

試合の中止が決定した後、グラウンドに選手たちが挨拶に出てきてくれました。中村亮土選手、流大選手、小澤直輝選手、飯野晃司選手、森川由起乙選手、中野幹選手が手を振りながらグラウンドを1周しました。


この試合でサンゴリアスでの公式戦出場キャップ数が50となる予定だった中村亮土選手にその感想を聞いてみたのですが「・・・・・(「全然でてけえへん(笑)。」と隣にいた塚本健太選手)。ちょうど今度の4月から8年目になるんですけど、なかなか試合に出られない時もあって、今振り返ってみると色々あったなって思います。でも50という節目を迎えられたことに関してはすごい嬉しく感じるし、今まで関わってくれた人たちに感謝の思いを持って試合に出たいと思います。」

そんな節目の試合が想像もしない状況になりましたが、中断になった時のロッカールームの雰囲気を聞いてみると「めちゃくちゃリラックスしてました(笑)。ちょっと音楽もかかっていたりして、寒かったので着替えたりして張り詰めた雰囲気ではなかったです。もちろん時間の変更もあったのでアップが始まる時間とかのアナウンスもありつつ、リラックスして過ごしていました。(横から塚本選手が「こいつコーンポタージュ飲んでました。笑」。「中から温まりました」と亮土選手)


最後グラウンドに挨拶に出たのは「(流)ユタカと中止になった時にグラウンドまわろうかって話しをしていて、まだシャワー浴びてなかったメンバーが何人かいたので声かけてグラウンドに出て行きました。でも本当にあんな雨の中、僕らはロッカーに帰ってるじゃないですか。あの時も待ってくれてる人たちがいるっていうのを本当にありがたいというか、大事にしたいという思いはめちゃくちゃ出ましたね。こんな状況で、普通帰るじゃないですか。どんなにラグビー好きでも帰ると思うんですけど、あの中でまだいてくれたことは僕らとしても大事にしないといけないし、勇気をもらえる存在だなと思いましたね」

最後に改めて府中ダービーに向けての意気込みを聞きました。「東芝にはリスペクトを持って、チーム全員でフィジカルな戦いを繰り広げて、いい試合にしたいと思います。」


亮土キャプテンも心配していましたが、現地に観戦に来られていた方は強い雨で相当冷えたことと思います。風邪などひかれませんでしたか?今週土曜日に代替試合の開催が決定しましたが、今のところ週末の天気予報はまたしても雨・・・。できることなら最高のコンディションで試合をしてほしい!天気予報が外れることを祈るばかりです。

サンゴリアスオフィシャルカメラマン 長尾亜紀

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