2020年8月 5日
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『リカバリーフードの歴史』
こんにちは、管理栄養士の金剛地舞妃です!
梅雨が明け暑い日が続いていますが、みなさん体調管理などは大丈夫ですか?
コロナウイルスの感染が広がっていますので、引き続き十分に対中管理にはお気をつけくださいね!
さて、今回の私のスマイルカフェでは、試合後の体を回復させるために大切なリカバリーフードの歴史を振り返りたいと思います。
勝つためにとても重要なものだからこそ、毎年力を入れて取り組んでいるのですが、これまで様々な変化を遂げてきました。
改善に着手したのは2014年。
これまでもおにぎりやサンドイッチなどを提供していましたが、あまり食べない状況があり、まずは現状把握と情報収集からスタート!
それまで私は試合後のロッカーに入ることはありませんでしたが、試合後の選手やロッカー内の様子を見るために入らせてもらい観察し、別の機会に選手たちに食べない理由やどんなものなら食べられるか、食べたいかを教えてもらいました。そして、スタッフからもたくさんのアイデアをもらって、こちらを取り入れることにしました!
「ハム&チーズ」や「ボロネーゼ」などの具を挟んだ、ホットサンド♪
試合会場のロッカーにホットサンドメーカーを4台持ち込んで、私は試合後ただひたすらホットサンドを焼いていました(笑)
ちなみに先ほどの写真は、2015年にゴリ女の皆さんと一緒にホットサンドを作るイベントを行った時のものです。
選手たちは、心のこもったホットサンドをとても嬉しそうにパクパク食べていましたよ♪
他には、こんなリカバリーケーキを作った日も。
石井料理長と一緒にプロテインやバナナなどを入れて作りました。
2016年からは、ホットサンドを豚そぼろおにぎりとチキンアボカドロールに変更!
ファンの方々から「試合の後、選手たちがおにぎりを手に持って出てくるのをよく見かけるよ!」と声をかけていただいて、しっかり食べようという選手たちの意識を感じました。
そして、2017年には豚そぼろおにぎりをカレー味に変えるなど少し変更を加え、2018年からは、カレー、チキングリル、プルコギラップサンドが仲間入り!
豚そぼろおにぎりの提供が始まってからずっと、毎試合このような感じでノンメンバーがリカバリーフードの準備を手伝ってくれるようになり、試合後のロッカーではこのような光景が見られます。
「リカバリーフード食べるよー!」と声かけしてくれたり、リカバリーフードを持ってゲームメンバーがいるところを回って届け、喫食を促すこともしてくれています。
そのおかげで、リカバリーフードを試合後早いタイミングで食べ始めるようになり、食べる量も増えたり、これまであまり食べられなかった選手でも少しずつ食べられるようになりました。
このような形で、サンゴリアスの試合後のロッカーでは、全員が次の試合に向けての準備を始めています。
そして2020年は、トップリーグ開幕に向けてアンケートを実施!
アンケートの結果、おはぎやホットドッグなどが仲間入り♪
ちなみに、ホットドッグのウインナーは選手たちから商品指定されていたのですが、違うものに変えたら果たしてみんな気づくのだろうかと思い、実はある日違うものに変えてみたのです。
結果は・・・・。
早々にバレてしまいました!選手たちの舌、さすがです。。。
このように毎年選手やスタッフから様々なアイデアをもらい、助けてもらい、一緒にリカバリーフードの改善や進化をしていきました。
同時に栄養教育も行って、今では「次の試合も勝つために食べる!」という文化が出来ているように思います。大切なことはたくさんありますが、リカバリーフードでまず優先すべきは「口に入る」ことと「必要性を認識する」ということだと思います。
戦い抜いた後の選手の体や気持ちや食欲がどんなものなのか私は体験したことがなく、想像はできても完全にわかることはできないので、特に最初は選手たちからたくさん話を聞きました。
そうするとたくさん発見があり、選手たちが「食べたいもの・食べられるもの」は何かを少しイメージできるようになったり、あまり食欲が無い状況でも必要性を認識していれば少しでも食べようという行動に繋がるということも感じました。
これから始まる新しいシーズンでは、どんなチャレンジができるのか。
状況に合わせながら、選手たちと相談して、勝利につながるリカバリーの環境を整えていきたいと思います!