2020年3月 4日
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『試合時の食事の様子』
こんにちは、管理栄養士の金剛地舞妃です!
1月に開幕したジャパンラグビートップリーグ2020は、これまで6試合が行われました。
今回のわたしのスマイルカフェでは、それらの試合時の食事の様子をご紹介します!
試合時には毎回試合メンバーがホテルに前泊しますが、選手が来る前にスナックステーションなどの準備をします。
スナックステーションには、このようにパンやバナナ、ミューズリー、プロテインなどを並べて、選手が自由に栄養補給できるにしています。
こちらは、試合前日の夕食開始時の様子。
選手たちはきちんと列を作って、順に料理をとっていきます。
ある時は、目の前でボロネーゼを仕上げてくださるコーナーがあって、選手たちは興味津々!
部屋中に美味しい香りが漂って、選手たちは次々におかわりに行っていました。
私は選手たちの食事がある程度落ち着いてからいただくのですが、その間に選手たちから「これめちゃくちゃ美味いよ!」とたくさんの口コミが入るので、いつも早く食べたいなぁと思っています(笑)
こちらは梶村祐介選手の盛りつけなのですが、「美味しそうだったから盛りつけ過ぎちゃいました!」と言っていました(笑)。
食事中はいつも通り和気あいあい、とても楽しそうな雰囲気で笑い声がたくさん聞こえてきます♪
食後はコーヒーや、尾﨑晟也選手が手に持っているココアなどを飲みながら、しばらくみんなで談笑していますよ。
試合前日の夕食のメニューを決める時は、もちろん栄養的な部分での調整もしますが、その上で選手が「あー!美味しかった!満足!明日頑張れる!」と思って食事を終えられるメニューであることを大切に考えています。ここでの満足感や気持ちの高まりが、なんとなくですが、試合に向けたエナジーアップにつながるような気がしています。
試合当日の朝食は、選手それぞれのタイミングで食べに来ます。
外国人選手の多くは、トーストの上にポーチドエッグとアボカドをのせて食べるスタイルが多いのですが、テビタ・リー選手はサーモングリルとアボカドという組み合わせで食べていましたよ♪
試合当日の朝食は、キックオフ時間によって消化時間などを考慮してメニューを少し変えます。そして、ある程度いつもと同じ内容、試合前にしっかりエネルギーチャージできるもの、食べやすいものをベースにメニューを組み立てています。
そして、試合の2~3時間前には、プレマッチミールを食べます。
プレマッチミールでは主に糖質がしっかりとれるようなラインナップですが、毎年選手に食べたいものや食べやすいものを教えてもらって追加や変更をしています。
現在のラインナップは、おにぎり、うどん、そば、サンドイッチ、ボロネーゼ。
小林航選手が持っているのはお茶漬け!
おにぎりは、だし汁をかけてお茶漬けとしても食べられ、水分補給にもつながります。
また、選手からのリクエストもあり、今シーズン新たにおはぎとみたらし団子を追加しました!
食べやすいと好評です。
試合時の食事は、宿泊するホテルの皆様にもたくさんのご協力をいただきながら、『勝利につながる食事の追求』を重ねています。
それには栄養学的なことだけではなく、スムーズに食事ができるような動線や料理補充のタイミング、満足度の高いメニュー、適切な雰囲気作りなども含まれます。
これまで数年間、毎試合帯同し試合前の選手の様子やチームの雰囲気、試合の状況を見てきて、このような部分もほんの少しかもしれませんが試合に影響するのではないかなと感じていて、自分の役割の中で力を尽くすべき部分だと考えています。
そして、選手が率直に教えてくれる要望や感想が大きなヒントになっています。
それでは最後に盛りつけチャンピオンの発表です。
こちらの盛りつけをした、
祝原涼介選手です!
肉と魚両方のおかずを盛りつけてたんぱく質をしっかり、そして多種類のビタミンやミネラルがとれる工夫をしています。そして、サラダやポトフ、プルコギからも色の濃いものを中心に野菜を摂取。フルーツも合わせてカラフルに見た目も素敵な盛りつけです♪主食には玄米を選び、さらに栄養価アップ!
実は、この祝原選手と食事の写真は、広報兼普及の長友さんが撮ってくれました!
料理補充や選手への声掛け、まだ食事をしていないメンバーの確認などバタついてしまい、せっかく選手たちが良い食事をしていても見逃してしまうことがあったのですが、最近は長友さんが代わりに撮影してくれてとても助かっています。
師匠のアキさん(長尾亜紀)にいろいろ教えてもらいながらメキメキ腕を上げている長友さん。
今後は長友カメラマンの写真も交えて選手たちの食事の様子をお伝えしていきますので、楽しみにしていてくださいね♪