2018年12月18日
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『トップリーグ決勝戦』
こんにちは。カメラマンの長尾亜紀です。
先週土曜日に行われた、第56回日本ラグビーフットボール選手権大会 兼 トップリーグ総合順位決定トーナメント決勝、神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦。
残念ながら5-55で敗退。準優勝に終わりました。
決勝戦前日。独特の空気を感じながら、今年もこの緊張感が味わえることに感謝しつつ撮影をしてきました。全体練習後、選手全員で組んだハドル。
全体練習の後はノンメンバーのトレーニング。その後にはこちらもハドルで締めくくり。いい表情をしていました。
ノンメンバーはその後、クラブハウスの掃除もしていました。このクラブのこういう文化が素晴らしいと思います。
決勝当日。試合メンバーの到着前のロッカールーム。スタッフとノンメンバーが打ち合わせ中。
いつも通り、秩父宮ラグビー場の駐車場で選手たちの到着を待つノンメンバーの選手たちと、今季サポートしてくれている学生トレーナーの二人。決戦を前にスッキリとした表情をしていました。
メンバーが到着すると、みんな笑顔で声をかけていました。
風がとても冷たく寒い1日でしたが、空は雲ひとつない快晴。スタンドは17,401人の観衆で埋まりました。
優勝カップを前に君が代を歌う選手たち
決勝戦でスタメンに抜擢された成田秀平選手は「うちがやりたいことが何一つ出せなかった試合でした。決勝戦だからと特に緊張するわけでもなく、いつも通りに試合には臨めました。ディフェンスでは大きい外国人選手に弾かれてしまった場面もあったので、そこは課題かなと個人的には思います。(カップ戦に向けて)今、毎日練習後にヤスさん(長友泰憲選手)とタックルの練習をしているんですけど、今後も継続してディフェンスを強化していくというのと、アタックは今日の試合ではボールをもらえる場面が少なかったので、カップ戦ではもっとボールをもらえる位置とかコースを読んで走って、ボールタッチを増やしたいと思います」
社会人として初めてのシーズンで決勝戦に挑んだ堀越康介選手は「楽しかったです。ひとつひとつのプレーが今後に繋がるいい経験になったと思いましたし、この負けをいい糧として来年以降勝ちに繋げていきたいと思います。練習ではすごいいい雰囲気で自信を持って臨んだんですが、うまくいかなかった部分が多かったと思うので、そういう部分も想定しながら今後練習していけば、もっといいラグビーが出来ると思います。(ファンの皆様へ)いつも応援ありがとうございます。負けている中での応援がすごく力になったので、期待に応えられるよう強いサンゴリアスをお見せできればと思います」
リーグ戦第3節の対戦ではトライを決めていた塚本健太選手は「手も足も出なかったですね。これが僕たちの今の実力だということを認識して、この負けがあったから優勝できたと来年言えるよう、まだカップ戦も残っているので、笑って終われるよう頑張っていきたいと思います」
試合後、涙が止まらない中村駿太選手をジョー・ウィーラー選手が慰めていました。
表彰式を見つめる流大選手に優しく声を掛ける沢木敬介監督。流選手は「今日は完敗しました。神戸さんが本当に強くて、僕らは力及ばずだったんですけど、そんな中でも一年間通して、特に今日はあんなに大差がついた中でも応援し続けてくれたファンの方々にはすごく感謝しています。勝ち続ける難しさも知ったので、もう一度自分たちを見つめ直してまた強いサントリーを作り上げられるよう、努力していきたいと思います」
2018-2019シーズンのトップリーグが終わりました。
今シーズンは開幕戦の激闘に始まり、その後のリーグ戦でもなかなかすっきり勝つことができず、苦しむ姿をたくさん見てきた気がします。
そんな中、カップ戦の第3戦NTTコミュニケーションズ戦で気持ちのこもった勝利を見せてもらい、続いて始まった総合順位決定トーナメントでも、息がつまるような試合を2試合勝ち続け、決勝の舞台まで連れてきてくれました。
残念ながら、チーム史上初のトップリーグ3連覇という歴史は作れませんでしたが、とてつもなく大きな経験をしたシーズンだったのではないでしょうか。そして1月から始まるカップ戦では、サンゴリアスのプライドを必ず見せてくれるはずです。