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初心者も楽しめるラグビーコラム

2018年12月12日

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『あとひとつ!』

こんにちは。カメラマンの長尾亜紀です。

先週土曜日に行われた、第56回日本ラグビーフットボール選手権大会(兼トップリーグ総合順位決定トーナメント)準決勝ヤマハ発動機ジュビロ戦。
結果はみなさんご存知のとおり延長戦にもつれ込む激戦の末、サンゴリアスが勝利!決勝戦へ駒を進めました。


試合メンバーの到着を待つ、ノンメンバーの選手とスタッフたち。


選手たちが到着。ノンメンバーの選手たちに声を掛けられると、試合前の引き締まった表情が和らいでいました。


この日のキックオフは16時。試合が始まる前にすっかり日が暮れ、ナイターでの開催でした。


前半2分の先制トライを皮切りに、この日3本のトライを決めた尾﨑晟也選手。ルーキーながらこれまでの公式戦全試合で先発出場を続けています。「自分自身としても3トライ取れたので結果としても良かったですし、チームとしても厳しい時間帯に我慢して逆転勝ち出来たことは良かったと思います。(トライを取ったシーンは)みんなが繋いでくれたボールをいい形でもらえて決められたので、自分の持ち味も出せたかなと思います。トップリーグの前半戦は正直自分でも納得のいくプレーが出来なくて悔しい思いを抱えていたのですが、だんだんとチームにも馴染めましたし自分自身のパフォーマンスも上がってきて、いい状態になってきていると思います。1年目からこうしてファイナルの舞台を迎えられることは素晴らしいことだと思いますし、自分自身のパフォーマンスを出すことはもちろん、3連覇がかかっているので結果を出せるように精一杯頑張ろうと思います」


フォワードの最前列で奮闘し続けた北出卓也選手「勝てたことは良かったですけど、準備してきたスクラムで相手の強みを消すことは出来なくて、そこはもう1回修正して挑めるチャンスがあるので、決勝でしっかり組めるようにやっていきたいです。(スクラムに関しては)相手の分析もそうですし、練習後にフロントローでしっかりコミュニケーション取ってはいました。相手やレフリーとの兼ね合いもあるんですけど、準備してきたことが100%出せなくて押された場面が多かったのかなと思います。(ディフェンスのシーンに関しては)相手のフィジカルは強いんですが、規律を守ってしっかりディフェンスしていればそんなにゲインされるイメージはなかったので、止められるかなと思っていました。全員で『我慢、我慢!』というキーワードは出ていたので、それを遂行できて良かったと思います。(決勝戦は)春からやってきたことを自信持って出すだけだと思うので、決勝までしっかり準備していきたいと思います。」


最後まで体を張り続けた選手たち。見ているだけで力が入るシーンが本当に多い試合でした。


そして試合は延長戦へ。ピッチの上で短いミーティング。


延長戦でも見事なランを見せてくれた松島幸太朗選手「(相手が)今まで戦ったことのないような結構特徴のあるアタックをしてきたので難しい部分があったんですけど、ディフェンスでしっかり止められていたので、その部分でチームとして成長したかなと思います。(苦しい場面でも)『絶対に取られない』というみんなの意思表示と、『絶対に勝ちたい』という気持ちがプレーでも言動でも出ていたので心配はなかったですし、絶対に勝てる展開にはなると信じていました。(延長戦に入る前のミーティングでは)より多くの言葉を並べるよりはシンプルに、次にやることとみんなの役割を確認していたくらいなので、みんなで一緒のページを見られている感じがありました。(延長戦に入ってからは)みんなディフェンスも多かったので体力的にはギリギリだったと思うんですけど、ファイナルラグビーではメンタルの部分が大きく関わってくるので、そこで勝てたんじゃないかと思います。(決勝に向けては)一度負けているので逆に言えば失うものはないですし、3連覇という目標もありますけど、チャレンジ精神で向かっていきたいと思います」


試合後はグラウンド脇に降りてきていた選手スタッフ全員で喜びを分かち合いました。


順位決定トーナメントに入り、2試合連続で厳しい試合を勝ち抜いてきたサンゴリアス。
見ている人たちにも確実に両チームからのエナジーが伝わる、素晴らしい試合を見せてくれました。そして、いよいよ決勝戦を迎えます。
ファンの皆様の「信じる力」がチームにとって最高の後押しになるはずです。
ぜひ会場で、テレビの向こうで、熱いご声援をよろしくお願いいたします!

サンゴリアスオフィシャルカメラマン 長尾亜紀

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