2018年11月27日
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『聖地・トゥイッケナムスタジアム』
こんにちは。カメラマンの長尾亜紀です。
11月17日(土)に行われたカップ戦第2戦の撮影をお休みさせていただきましたが(初めて着用したセカンドジャージの写真をみなさんにお届けすることができず、すみませんでした・・・。ちなみに私も初めて見ました。笑)どうしていたかというと、日本代表対イングランド代表取材のため、イギリス・ロンドンへ行っていました。
試合が行われたのは、ラグビーの聖地・トゥイッケナムスタジアム。ロンドン郊外にあり、2015年のラグビーワールドカップイングランド大会で開幕戦や決勝戦などが行われた、イングランド代表のホームスタジアムです。2015年W杯で日本代表はこのスタジアムでプレーすることは出来なかったのですが、あれから3年、ついにトゥイッケナムのピッチに立つ日がやってきました。
今回最初に訪れたのは試合前日練習取材のとき。練習後、少しだけ中村亮土選手、流大選手、西川征克選手と話せました。この日はロンドンらしく時折小雨が降る曇り空だったのですが、中村選手が「明日は天気いいらしいですよ」と教えてくれました。
試合当日のカメラマンの集合時間は11時15分でしたが、受付は10時から始まるとのことだったので、それに合わせてスタジアムへ向かうことにしました。最寄駅からスタジアムまでは徒歩15分ほど。キックオフは15時でしたが、朝10時前からスタジアムへ向かう道では出店の準備が始まっていたり、駅で降りたファンの人たちはスタジアムとは反対方向へ歩く人も。きっと、試合までまだ時間があるので、パブでビールを楽しんだのでしょう(笑)
受付を終えフォトグラファーの控え室へ。「The Colin Elsey Photographers Room」と名付けられたこの部屋は、W杯の時はおそらくキャパシティーの問題等で控え室としては使用されていなかったため初めて入ったのですが、写真のとおり昔の写真やイングランドラグビーのロゴが施され、地元の英雄・ジョニー・ウィルキンソンの言葉が壁に書かれていたりと、私のテンションはすでに上がり気味・・・。笑
プレスルームのホワイトボードには、ご丁寧に日本語も書かれていました。
この日の天気は中村選手が教えてくれたとおりの快晴!ロンドンに住んでいる友人に「この週末は本当にラッキーだよ!」と言われたくらいこの日はロンドンらしからぬ好天で、日差しの下ではポカポカでした。そして、ピッチサイドでフォトグラファーそれぞれの撮影場所を決めたのですが、フォトマネージャーの男性がW杯でもお世話になった方で私たちの顔を覚えていてくれたので、とても和やかに話が進みました。なんと、スタジアムを背景に日本人カメラマンの集合写真まで撮ってくれました!笑
ランチを終えると、選手の会場入りの写真が撮れる場所まで連れて行ってくれました。こんな風に選手たちを乗せたバスがスタジアムの敷地に入ってきて・・・
ファンの人たちの花道の間を通ってスタジアムの中へ入っていきます。
選手たちが入ってきたゲートを外から見るとこんな感じでした。
選手が到着したのがキックオフの約1時間半前。まだまだお客さんたちは自分の席に座ることはなくあちこちでビールを楽しんでいたのですが、スタジアム内にあるバーはラグビーに関係する名前がつけられていて、この他にも「Sin Bin Bar」なんてのもありました。
そしていよいよ選手が入場。前日にチケット完売と聞いていたとおりスタンドは埋まり、ものすごい大歓声でした。
試合途中、電光掲示板に表示されたこの日の観客数。こんなに多くの人たちが見守る中、日本代表の試合が行われるなんて・・・少し前までは考えられなかった気がします。
試合後、サンゴリアスメンバーに集まってもらって写真を撮らせてもらいました。この日はサポートに回っていた堀越康介選手と梶村祐介選手も、次のロシア戦ではメンバー入りしましたね。
全ての撮影が終わりピッチを後にする時、次ここに来られるのはいつかなぁ・・・とふと思い、しばらくじゃんじゃん片付けられるピッチを見ていました。多くのラグビー選手、ラグビーファンにとって特別であろうこの場所は、私たちカメラマンにとっても特別なスタジアムでした。特に感じたことは、W杯の決勝を撮った時も色々なことに感動したのですが、自国の代表の試合をこのスタジアムで撮れたことは、それ以上に幸せな時間でした。
ということでウインドウマンスも終わり、代表選手たちもチームに戻ってきました。
12月からはいよいよ優勝がかかった大事な試合が始まります。
これまで以上に熱いご声援をよろしくお願いいたします!