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初心者も楽しめるラグビーコラム

2017年10月18日

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『今週末、いよいよ大一番!』

こんにちは!カメラマンの長尾亜紀です。

真夏に始まった今年のトップリーグですが、季節も移り変わりあっという間に8試合を消化。
いよいよ今週末、全勝対決となるパナソニックワイルドナイツ戦を迎えます。
昨年度は2戦2勝した相手ですが、日本選手権決勝戦では最後まで勝敗の分からないハイレベルの試合だったことは、みなさんの記憶にも深く刻まれているのではと思います。

その大一番を前に行われた先週のトヨタ自動車ヴェルブリッツ戦。網走合宿では2点差で惜敗した相手でした。

試合前の両チームキャプテンによるコイントス。トヨタ自動車でルーキーながらキャプテンを務める姫野和樹選手は、流大選手の帝京大学の後輩にあたります。

同じカンファレンスに所属するチームとの大事な一戦を前に、ウォーミングアップから大きな声を出してチームを鼓舞する青木佑輔選手。

午前中から降り始めた雨は強弱を繰り返すも止む気配はなく、選手たちはアップを終えてロッカールームに戻ります。

伝統的に身体が大きく激しいプレーが持ち味のトヨタ自動車を相手に、80分間体を張り続けたサンゴリアスの選手たち。とにかく体のぶつかり合うシーンがとても多く、その音の大きさからもプレーの激しさをうかがい知ることができました。

結果はみなさんご存知のとおり、一時は18点離されたゲームを終盤に逆転。最後はサンゴリアスの反則で得たペナルティーゴールを、決めれば逆転のトヨタ自動車が外し、薄氷の勝利を得たサンゴリアス。ノーサイドの瞬間は安堵の表情の選手が多かったように感じました。

この試合のマンオブザマッチには、後半34分に逆転につながるトライを決めた飯野晃司選手が選ばれました。
「試合に出られたことが嬉しかったのと、結果的にトライになりましたけど、僕は本当に何もしていないので。全員がテンポを上げてしっかり繋いでいった結果のトライだったので、まぁルーキーらしく最後におこぼれをもらったって感じです(笑)。チーム全体でしっかり質の高いプレーを続けていけばおのずと結果はついてくると思うので、しっかり頑張りたいと思います」

2戦連続のスタメン出場だった中村亮土選手は
最後勝てたのは良かったですね、ラッキーな感じでしたけど。でも18点差まで開いて追いつけたというのは、日頃のトレーニングの成果がでたと思います。トライを取られた後も誰も焦ることなく、次にやることと大胆に攻めるということを確認していったので、18点差っていう雰囲気ではなかったですね。もう一度やることを確認して臨んでいくって感じでした。自分自身の調子はいいですけど、もうひとつレベルを上げていかなければいけないと思います。こういう強い相手に対してもプレッシャーのかかる中で、どれだけ基本プレーが出来るかということなので、もう一度周りとコミュニケーションを取ってプレーの質を上げていきたいと思います。(パナソニック戦は)難しい、厳しい試合になると思いますが、サントリーのラグビーをして最後勝ちきりたいと思います」

激しい肉弾戦の中、80分間体を張り続けた石原慎太郎選手。試合後の厳しい表情が印象的でした。(沢木)敬介さんも最後に言ってましたけど、まだまだ自分たちは弱くて、自分たちのレベルの低さを思い知らされて。でも逆に言えばまだ完成されたチームではないし、完成されたチームになれるチャンスがあるし。それを伸びしろととらえて、次にいいチャレンジができるので、それに向けてショートウイーク(パナソニックは中6日、サンゴリアスは1日少ない中5日で試合を迎える)ですけど、頑張っていきたいと思います。(トヨタ自動車は)シンプルなラグビーをすると分かってはいたつもりでしたけど、ああいう結果になったということはしっかり受け止めてやっていきたいと思います。(パナソニック戦は)全勝同士の対決で、まだ優勝が決まる試合ではないですけど大一番になることはみんなわかっているので。これまでも頭の中でみんなフォーカスしてきたことだと思うし、それに向けてしっかりコミュニケーションとってやっていきたいと思います」

そんな中迎える前半戦の大一番。
対戦相手のパナソニックワイルドナイツは、前節の神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦でも完勝し好調をキープ。サンゴリアスにとっては本当に大きなチャレンジとなります。
そして、この大事な試合が行われるのはワイルドナイツのホームである、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場。
アウエーの空気を少しでも消すことができれば、チームにとっても大きな後押しになります。
是非会場に足を運んでいただき、チームと一緒に戦ってください!
みなさんのご来場をお待ちしております。

サンゴリアスオフィシャルカメラマン 長尾亜紀

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