2017年10月 4日
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『最近のクラブハウスと試合前の食事』
こんにちは、管理栄養士の金剛地舞妃です!
先日、新メニューを提供したところ、大人気な料理がありました♪
流大選手、中村駿太選手、小澤直輝選手が「美味しそう〜!」と駆け寄ってきた料理はというと・・・?
こちら、『タコとトマトのガーリック炒め』!
写真の状態にトマトを加えて出来上がりです。
ガーリックには食欲を増進させる働きなどがあり、タコは高たんぱく低脂質でビタミンやミネラルも豊富。トマトに豊富なリコピンは加熱調理すると吸収率がアップするので、生で食べるよりも効率的にリコピンをとれる1品でもあります。
それから、漬け物も人気です。
漬け物と言ってもたくさん種類があり、石井料理長がこんなカラフルに盛りつけてくれました。
外国人選手向けに日本の食事を紹介する資料を食卓に置いているのですが、漬け物についての資料も作りました。
そして、外国人選手たちが日本に来てから、クラブハウスで初体験する日本の食べ物No.1と思われるものが、『納豆』。
今シーズン新加入したキャンベル・マグネイ選手も周りの選手たちに勧められて納豆にチャレンジ!
反応は、「・・・・。」でした(笑)。
ツイ・ヘンドリック選手がいつも納豆を食べているので最初から食べられたのか聞いてみると、「最初はだめだったけど少しずつ食べられるようになった。」とのこと。なので、いつかキャンベル選手も美味しく食べられる日が来るかもしれません♪
さて、いつもこのように選手が順番に料理を盛りつけていくので、その間にも声かけしたり盛りつけを見ているのですが、
ある日、お皿にキュウリの漬け物だけがのっているトレイを発見(笑)。
「これはなに!?」と思っていたら、「いつもイタズラしてくるんですよ。」と田村煕選手。
田村選手がご飯をよそっている間に松島幸太朗選手がイタズラしたのだとか。
松島選手、意外とおちゃめです(笑)。
それから、試合前の食事も少しご紹介します。
試合前はエネルギー源となる糖質を十分に摂取できるように、「ごはんがすすむメニュー」というのも大事なポイントになります。栄養的なベースは崩さず、その中でいかに「選手のテンションを上げるメニュー」、「食べたいと思うメニュー」を出すことができるかを考えます。
選手が食べている様子を見たり、実際に聞いてみるとたくさんのヒントがあり、それらを毎回メニューに反映して宿泊先とメニュー調整をします。「これじゃ、ご飯すすまないよ・・・。」というコメントをもらって反省ということもたまにあり、毎回トライ&エラーです。
エネルギー源としてパスタも欠かせません。ごはんよりも多く量が出るんですよ。
そして、ジワジワと食べる選手が増えているのが、『チーズトースト』。
ライ麦パンの上にスライスされたチェダーチーズを乗せて焼きます。
こんな風にトースターの前に順番待ちをしている光景がよく見られます。
西川征克選手や小林航選手は、初期からこのチーズトーストを食べている、いわばベテラン(笑)。
焼いている間にチーズが溶けて垂れてしまう選手には、「チーズを折ってパンの大きさに合わせるの!」とコツを伝授していましたよ(笑)。
あと、食事の様子や料理のレイアウトなどを記録するために毎回写真を撮るのですが、試合の前はなるべくこっそりと撮ります。しかし、かなり高い頻度で須藤元樹選手には気づかれてしまいます(笑)。
クラブハウスでも試合前のホテルでも選手たちが食事中のコミュニケーションを活発にする様子は変わりません。
リラックスしていた方が消化吸収にも良いので、栄養的な面も美味しさも雰囲気も最高の食環境を整えられるように今後も努めていきたいと思います。
それでは最後に、盛りつけチャンピオンの発表です。
今回の盛りつけチャンピオンは、ルーキーの松井千士選手です!
ごはんとそばのW主食でエネルギー源を十分摂取し、牛ステーキを付け合わせの色の濃い野菜と一緒に盛りつけ。
骨作りや筋肉強化のために大切なビタミンDを豊富に含む『鮭のごま焼き』や『タコとトマトのガーリック炒め』もあり、サラダも色の濃い野菜を中心に盛りつけています。そして、箸の先には梅干し!疲労回復を促進する食べ物のひとつです。春からだいぶ身体つきが変わってきた松井選手、食トレも頑張っています!
トップリーグも第6節までを終え、ちょうど折り返し地点となり、今週末は秩父宮ラグビー場で宗像サニックスブルース戦となります。10月になり、ラグビー観戦がしやすい天候になってきましたので、ぜひ会場に足を運んでいただき、サンゴリアスに温かいご声援をよろしくお願い致します♪