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初心者も楽しめるラグビーコラム

2017年7月 5日

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『春シーズンの締めくくりとマット・ギタウ』

こんにちは!カメラマンの長尾亜紀です。
 
7/1(土)、サントリー府中スポーツセンターにて行われた、この春シーズン最後のトレーニングマッチvs神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦。

試合後のハドルでは、こんな笑顔も見られました!
 
 
試合後、何人かの選手に振り返りをしてもらいました。

月のアジアラグビーチャンピオンシップに続き、6月も日本代表の活動でチームを離れていた石原慎太郎選手は、この試合が今シーズン最初のサンゴリアスの試合でした。
「日本代表の活動中も(サンゴリアスの)練習や試合はチェックしていて、どういうことをやっていたのかは把握していたつもりでした。その中で先週(の東芝戦で)出た反省点が態度の部分で、東芝の方がハングリーさでは上回っていたということだったので、どちらかというとマインド整理の部分かなと思っていて。そこは僕の得意分野だと思っているので、スキルどうこうよりも、まずそこでみんなを引っ張っていければと試合に入りました。
 
結果として前半の苦しかった時間帯をノートライで抑えられたというのは、一つの成果かなと思います。できれば前半から圧倒したかったですけど、前半のプレーが最後の方でボディブローとして効いてきて点差も開いたので、それは全員で戦えた証拠だと思います。(日本代表の活動に関しては)これまでシーズン中に違うラグビーを経験することが無かったので、色んなラグビーに触れることができて、サンゴリアスのラグビーを客観的に見る時間を持つことができたと思います。それは自分にとってもプラスになり頭の整理もできて、いい時間だったと思います。」

試合中も積極的に声を出していた石原選手は「(代表から帰ってきて)実質まだ2日くらいしか合わせていなかったんですけど、もうこれからはサントリーファーストで。昨シーズン優勝しましたけど、僕たちはあくまでチャレンジャーで、2連覇にチャレンジしていくことには変わらない立場なので。まさに今シーズンのスローガンである『STAY HUNGRY』で、いかに相手よりもハングリーであるか、チャンピオンの振る舞いではなくチャレンジャーとしてのハングリーさで、自分がみんなを引っ張っていければと思います」。

続いて今シーズン新加入の田村煕選手は「(サントリーのラグビーは)テンポが早いので、まだ慣れるのに時間がかかってますけど、どこに行っても自分が必要とされることは変わらないので、自分個人のスタンダードを上げないと・・・。まぁどこのラグビーもそうなんですけど、特に10番は大事(なポジション)なので今は地道にやってるって感じです。」
 
もうすぐ始まる網走合宿に向けては「練習も勿論大事なんですけど試合から得るものって絶対多いし、(先週の)東芝戦は、気持ちの部分の準備がチームとして良くなくて。今日の(試合の)入りがすごく重要だったので、合宿中も3試合ありますし、全部同じ気持ちでやるのは難しいかもしれないですけど、試合中に改善できればシーズンに入ってからも後半の苦しい時にしっかり我慢できると思うので、それをしっかり勉強できればいいかなと思います。」

最後に春シーズンの4試合中3試合でゲームキャプテンを務めた日和佐篤選手には、これまでの試合の総括をしてもらいました。
 
「今日に関しては、代表の選手が帰ってきてレベルアップができたんじゃないかと。それまでの3試合は外国人選手もいない中、若手とベテランが良いコミュニケーションを取れていた。そこはしっかり成長できた部分かなと思います。(ゲームキャプテンとして心がけたことは)チームが若返った分、まだパフォーマンスに波があるので、まず試合の入りはすごく意識しました。今日の試合で言えば、前半我慢の時間が続いて、そこで崩れたら先週の試合と同じになってしまうので、そこはしっかり我慢してボディブローが打てたんじゃないかと思います。この春は若手も伸びましたし、成長できたと思います。これから外国人選手も帰ってきますし、ポジション争いも熾烈になってくると思うので、個人も成長しつつチームとしても成長できればなと思っています」

最後にこの春一番多くの時間ハーフ団を組んだであろう二人のツーショット。子供たちに大人気の日和佐選手。この写真の撮影中にも、選手のお子ちゃまたちに、ひたすらじゃれられていました(笑)。
 
 

そしてこの試合が行われたピッチの横には、あの選手が・・・。オーストラリア代表キャップ(出場数)103を持つマット・ギタウ選手。初めてサンゴリアスの試合を生で見ての感想は「とても感心しました。とても速くて、タックルの強度も高くて。そして、暑くてボールも滑るコンディションの悪い中で、すごく良い試合だったと思います。ここに実際に来てから、サントリーの色々な部分にとても感心しています。試合を見ながら自分がどういう風に対応していこうかというイメージを持ちながら見ました。もっと練習をしていけば早く対応できると思います。本当に試合には感心したので、早くサントリーで試合をしてみたいです。」
 
ファンのみなさまへも一言いただきました。
 
「日本語が話せなくてごめんなさい(笑)。ファンのみなさんのサポートがなければチームは存在しません。サポートに対する恩返しは、選手としてはプレーで返すしかないので、試合を見にてくれれば是非プレーで返したいと思います。」

この数日前にチームに初めて合流したギタウ選手。バックスのユニット練習の後のハドルで、いつも決まったポーズで練習を締めているのですが、それをみんなに教えてもらい・・・

見事に決めていました(笑)。
 
 
 
トップリーグ開幕が例年より少し早まり、もうすぐ網走合宿。そして開幕まではきっとあっと言う間なのでしょうね。外国人選手が合流すれば、さらに活気に溢れるでしょう。今シーズンは新たなメンバーも多いので、とても楽しみです!

サンゴリアスオフィシャルカメラマン 長尾亜紀

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