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初心者も楽しめるラグビーコラム

2016年9月16日

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『いよいよ王者・パナソニックワイルドナイツ戦!』

こんにちは!カメラマンの長尾亜紀です。
 
トップリーグが開幕して3試合を終え、苦しい戦いもありながらも3連勝。現在3位につけているサンゴリアスですが、まずはこれまでの3試合を振り返って、今季初めてサンゴリアスキャップを獲得した若手2人に話を聞いてみました。
 
 
まずはルーキーの小林航選手。第2節のホンダヒート戦に続き第3節のリコーブラックラムズ戦もスタメンでの出場でした。

「(初出場だったホンダヒート戦は)とにかく緊張したっていうのがいちばんです。前日も全然寝られなかったし、緊張しすぎて忘れ物をたくさんしました(笑)。楽しんで試合をしたというよりは、緊張ですぐ終わってしまったって感じでしたね。」
 
横で話を聞いていた竹下祥平選手も「挙動不審な顔してた(笑)。緊張してるんだろうなって思ってた」と言っていました(笑)。

そんな小林選手、ある日の練習後に先輩たちに見守られながらウエイトトレーニングに励んでいました。

若井正樹S&Cコーチからは「まだまだ細い!」と叱咤激励を受けていた小林選手は今後に向けて「ロックというポジションは(ジョー)ウィーラー、真壁(伸弥)さん、シノさん(篠塚公史)という不動のロック陣がいる中で、試合に出られるチャンスは少ないと思いますが、もっと練習中からアピールして、スタッフやチームのメンバーから信頼を勝ち取れるように頑張りたいと思います。」
 
 
続いては2年目の寺田大樹選手。昨シーズン、プレシーズンリーグでの出場はありましたが、トップリーグは今季の開幕戦が初めて。その後、第3節のリコーブラックラムズ戦でもリザーブからの登場でした。

「去年は同期がみんな試合に出ていた中、自分だけトップリーグには出られなかったので、出たいっていう気持ちはずっとありました。その中で春からずっとやってきて、夏も出させてもらっていたので、このままやっていけば繋がっていくと必死にやってきました。選ばれた時はやっと出られるということで嬉しかったですね。」
 
開幕戦では後半7分からピッチに立った寺田選手。待っている間はどんな気持ちだったのか聞いてみると「緊張はしなかったですね。大学1年の時の早明戦で緊張が爆発してから緊張しなくなりました(笑)。その試合中のことは本当に憶えていなくて、テレビ放映もあったのですが、後で友達や親から『顎をずっと触ってた』って言われて。自分では全く憶えていないんですけど、後で見てみたら本当にずっと触ってたりとか。ラインアウトで僕は普段は飛ぶのに、先輩を持ち上げてたりとか(笑)。本当に無我夢中でした。
なので、呼ばれるまでは少しソワソワしましたけど、そこまでの緊張はなかったです(笑)。」

「(開幕戦では)結果的に勝ちたいと思ってやったプレーが、自分に求められていたプレーではなかったので、2試合目ではメンバーから外れてしまったと思います。勝ちたいという気持ちだけが強すぎて、ラインアウトだったりサポートプレーだったり、自分の役割が明確に果たせなかったのかなと思います。後から振り返ると、やはり緊張していたんですかね。落ち着きはなかったですね(笑)。スタメンで出ていないので、どこかでそういうタイミングがあれば掴みたいです。もっともっと経験を積んでいきたいですね。」
 
 
続いては、いよいよ今週末に控えた前半戦の大一番、王者・パナソニックワイルドナイツ戦に向けて、メンバー入りした2人の選手に話を聞きました。
 
まずは7年目の西川征克選手。開幕戦で小野晃征選手からのキックパスをスーパーキャッチ!そのままインゴールに持ち込んだ逆転トライに始まり、続く第2節でも2トライを挙げる活躍で、一時はトライランキング1位に。そんな絶好調の西川選手は

「(3試合を経て)苦しい試合もありましたが、確実にやりたいことは分かってきているので、成長していると感じます。インターナショナル・スタンダードという目標に向かって、設定値が明確になっているので、それを達成しようとすれば自然とトレーニングも厳しくなりますね。」
 
春からのトレーニングは「キツかった〜」と笑う西川選手。

「(トップリーグで)久しく勝てていない相手で、パナソニックに勝ったことがないメンバーもいるようになりましたからね。お互いスタイルがあるチームで、どちらがそれを継続してやれるかという所に懸かってくると思うので、サントリーらしくアグレッシブに攻められればいいなと思います。」
 
 
2人目は中靏隆彰選手。入部4年目の中靍選手は、まさにトップリーグのパナソニック戦で勝利を挙げていない世代。2シーズン前のトップリーグでスタメン出場、大差(8-45)で負けたのがかなりショックだったという中靍選手は、

「リコー戦は納得のいくプレーは出来なかったんですが、今週チャンスをもらえたので・・・、本当に今年一番のビッグゲームだと思うんで、出来ることは全部準備して勝ちたいです。」

「本当にいい意味で失うものはないと思うし、強いサントリーを取り戻すにはパナソニックに勝つことだと思うんで、自分に出来ることをしっかりやりきって・・・あまり思い詰めるのも良くないと思うんですが、最後の試合と思うくらい出し切りたいと思います。シーズンが始まって3試合、まだ目指すラグビーは出来ていないと思いますが、この試合で練習でやってきたことが出来れば、この後も良い流れで出来ると思いますし、自分としては優勝決定戦くらいの気持ちでいるので、今まで積み重ねて来たものを信じて、チームでしっかり勝てたらいいと思います。」
 
 
トップリーグで最後にパナソニックから勝利を挙げたのは2012-2013シーズンまで遡ります。4シーズン振りの勝利へ向け、選手・スタッフ一丸となって準備を重ねてきました。ファンの皆様も、サンゴリアスメンバーを信じて、是非会場で熱い声援で後押ししていただければと思います。

サンゴリアスオフィシャルカメラマン 長尾亜紀

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