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初心者も楽しめるラグビーコラム

2016年4月22日

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『今年のルーキーズ』

こんにちは。カメラマンの長尾亜紀です。
 
先週末より九州地方で発生しております地震により、亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、被災された方々、避難所生活を余儀なくされている方々に心よりお見舞い申し上げます。
 
九州、特に熊本県は毎年のようにトップリーグの試合で訪れていて、サンゴリアスにとってもゆかりのある土地です。今も続く余震のニュースを目にする度に心が痛みますが、サンゴリアスとしても何かしらの支援活動を考えていますし、ほんの少しでも力になれるようなニュースを被災地の方々へお届けできればと思います。
 
 
さて、サンゴリアスの現在。
 
沢木敬介新監督のもと、非常に良い緊張感のあるトレーニングが日々行われていますが、今年は4人の新人選手が合流しています。

左から森山雄(もりやま たける)選手須藤元樹(すどう げんき)選手中村駿太(なかむら しゅんた)選手小林航(こばやし わたる)選手です。
 
最初に話を聞いたのは須藤選手森山選手
 
サンゴリアスの練習に参加してみて最初に驚いたことは、2人とも環境についてだそう。
 

須藤
「大学時代と一番違うと感じたのはクラブハウスです。明治大学にはラグビー部専用のクラブハウスがないので、そこが一番驚いたところですね。飲み物やプロテインなども全て準備されていて食事などのサポートも完璧なので、さすがトップリーグのチームだなと感じました。」
 
これまでの新人に話を聞いた時は「とにかく練習がキツい」という声が多かったのですが、これには2人とも「キツいのは聞いていたので分かっていた」と声を揃えました。
 
森山
「練習がキツいのは分かっていましたし、大学の監督からも『サントリーに行くんだったら走っておかなキツいぞ!』と脅されていました(笑)。走ることはどのチームもやっていることだと思うので、それ以上にやらなければいけないと思います。僕は2月の真ん中の2日間、初めてサンゴリアスの練習に参加して、その後、用事があって3日間ほど実家に帰っていたんですが、筋肉痛がものすごくて・・・ヤバかったです(笑)。それでやらなければついていけないと不安になって、大学で体を動かしていました。」
 
須藤
「サンゴリアスはアタッキングラグビーで走るラグビーだというのは頭にあって、とりあえず覚悟はしていました。最初に練習に参加したのは、同期4人の中では僕が一番早くて、1月の末くらいからでした。その時はウエイト中心で体作りを一からやる感じでしたが、大学よりも強度がすごく高く、毎日疲労困憊になるまでやっていたので、慣れるまでは体が相当しんどかったです。ですが、2月くらいからだいぶ慣れ始めて、ウエイトだけではなく走ることもやっていたので、今はだいぶ慣れて来たという感じです。」
 

サンゴリアスの先輩たちの印象は?
 
森山
「先輩はみなさん優しくてフレンドリーです。些細なことでも声を掛けてくれますし、何気ないこととかでも話しかけてくれるので溶け込みやすいし、馴染めている感じはあります。」
 
須藤
「新人は新人同士で集まってしまうことがありがちだと思うんですが、先輩たちがその中に割って入ってきてくれるので親しみやすいですね。」
 
最後に自分たちのアピールポイントをラグビーと、ラグビー以外で聞いてみました。
 
森山
「大学までは身体が大きい方でしたが、トップリーグではそうではないので、まだ自分の強みは探し中です。ラグビーをしていない時はいつもニコニコしているので、ファンの皆さんにはぜひ絡んできてもらいたいです(笑)。」
 
須藤
「セットピース(スクラムやラインアウト)の強さを売りにしてやってきたので、そこを見て欲しいですね。グラウンド外では、声を掛けていただければどんどん喋りますので、よろしくお願いします!」
 
 
続いては小林選手中村選手。
 

 
サンゴリアスの練習に関しては
小林
「サントリーの練習は、大学とは流れが違うので、未だ慣れないですね。そこで一つ一つのプレーを集中してやらないといけないのも難しいですし、それを普通にやっている先輩たちはホントにすごいと思います。」
 

 
中村
「僕も同じことを感じていますし、あとは掲げられているターゲットが高い所にあるので、それを達成するのが精一杯という感じです。」

 
サンゴリアスの先輩たちについて
小林
「正直まだ新人研修明けで仕事もしていなくて、先輩たちより休みが多い中でやっていますが、それでも結構しんどいので、仕事をしっかりとやりながらラグビーをしている先輩方は本当にすごいと思います。」
 
最後にこちらも自分たちのアピールポイント。
小林
「駿太から放られるボールを僕がキャッチするので、ラインアウトで2人のコンビネーションを見てください!」
 
中村
「僕はボール持った時のフィールドプレーが持ち味なので、そこを見ていただければと思います。」
 
 

ちなみにルーキーたちから話を聞いている最中、石原選手が「英会話やるよ〜」と周りの選手に声を掛けていたので、部屋をのぞいてみると・・・、吉水奈翁通訳による英会話教室が行われていました!
途中、ピーター・ヒューワットBKコーチも飛び入り参加。吉水通訳によると「最初は『スタッフから英会話教室やってよ!』という話があったのですが、選手からも要望があって、今日が最初のレッスンです」とのこと。ニュージーランド生活が長い吉水通訳ならではの表現も習っていて「これ、すぐ使える!」と、みんなとても楽しそうでしたよ。
 
 
トレーニング中は厳しい表情の選手たちも、グラウンドを離れると和気あいあい。サンゴリアスのクラブハウスでは、そういう様子が感じられる場面もご覧いただけると思いますので、ぜひクラブハウスにも遊びに来てくださいね。

サンゴリアスオフィシャルカメラマン 長尾亜紀

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