SMILECAFE

スマイルカフェ

初心者も楽しめるラグビーコラム

2016年1月18日

387

『サンゴリアスの学生時代』

こんにちは!カメラマンの長尾亜紀です。
 
国内ラグビーシーズンもいよいよ佳境を迎え、大学と高校の全国大会も決勝戦を終えましたが、皆さんはご覧になりましたか?先日のまいきちゃんのスマイルカフェ(Day386)でも、選手たちがテレビに夢中の様子が紹介されていたように、特に決勝に駒を進めた学校のOBの選手たちは熱い想いでゲームを見ていたようです。
 
 
1月10日に行われたラグビー大学選手権の決勝戦は7連覇を目指す帝京大学と、勝てば初優勝の東海大学の対戦でした。サンゴリアスには帝京大学OBではツイ ヘンドリック選手、中村亮土選手、流大選手、森川由起乙選手が、東海大学OBでは阪本圭輔選手、北出卓也選手がいます。

帝京大学が初優勝を飾った2009年度決勝戦のツイ ヘンドリック選手。

その時の対戦相手は東海大学でした。阪本圭輔選手もスタメンで出場していました。

昨年度、帝京大学キャプテンとして6連覇に貢献した流選手は「(今年の決勝戦は)2回見ました。感動しましたね。後輩たちがチームに怪我人もいて満身創痍の中、頑張っている姿はもちろんですけど、とにかくいい試合だったし、東海大の選手たちのやりきった表情とか涙を見て、ちょっと泣いちゃいました。」
 
学生ラグビーのいい所を聞いてみると「人間的にも成長しながら、寮生活とか大学生活を共にした仲間が一番の財産になるところが学生ラグビーのいい所だと思います。在学中の練習は、キツくて辛くて逃げ出したくなることもあると思うんですが、それを仲間やスタッフと一緒に苦しみを味わってやり続けて大学生活をやり切ったら、本当に大きな財産になるってことを卒業して実感しているので、そう思えるような大学4年間にしてほしいと思います。」

北出選手がいた昨年度、東海大学は準決勝で惜しくも敗退。後輩たちの試合を見て北出選手は「泣きました。絶対泣かんと思ってたんですけど、普通に泣きました(笑)。(去年まで一緒にやっていたメンバーと距離が)近いじゃないですか。最後に藤田キャプテンが監督と抱き合っている所とか、もう無理でした。」
 
 
で、更に過去の写真を探していたら、サンゴリアスメンバーの懐かしい写真を発見したのでご紹介しますね。

2005年度、早稲田大学のキャプテンだった佐々木隆道選手と、慶応大学のキャプテンだった竹本隼太郎選手。ちょうど10年前です。

同じ年、早稲田大学で当時も一緒にスクラムを組んでいた青木佑輔選手と畠山健介選手。

その年の大学選手権決勝で、早稲田大学と対戦した関東学院大学のキャプテンは有賀剛選手でした。

2007年度、慶応大学のキャプテンだった金井健雄選手。

2008年度、同志社大学で大学選手権に出場した宮本啓希選手。

2010年度、早稲田大学で大学選手権決勝戦に出場した村田大志選手。

同じく、垣永真之介選手。当時1年生!

2012年度、早稲田大学4年生の中靏隆彰選手。
 
 
みんな、若い!そして大学時代と比べると本当に体が大きくなりましたね。
 
 
そして、大学選手権決勝の翌日、1月11日には全国高校ラグビー(通称、花園)の決勝戦も行われました。対戦カードは桐蔭学園高校(神奈川)対東海大仰星高校(大阪)の東西対決。桐蔭学園OBには小澤直輝選手、仲宗根健太選手、松島幸太朗選手。東海大仰星OBは西川征克選手、芦田一顕選手、北出選手がいます。

高校3年の時に全国大会で決勝に進み、東福岡高校と引き分けで両校優勝となった松島幸太朗選手。当時を振り返って「とりあえず終わったって感じでしたね。そんなに必ず決着をつけたい感じでもなかったので、まぁ逆にいいかなと。」
 
高校生の皆さんに向けてメッセージをもらいました「トップリーグやスーパーラグビーのレベルの高い試合を見て、ラグビー偏差値を高めることが大事だと思います。そこから色々なアイデアとか出てくると思うので。」
 
ちなみに花園では松島選手が2年生の時に、垣永選手が主将だった東福岡高校と決勝で対戦したそうで、当時の垣永選手の印象を聞いてみると「当時から吠えまくってました(笑)。」

共に桐蔭学園から慶応大学に進んで、サンゴリアスでもチームメイトとなった小澤選手と仲宗根選手(高校時代の写真がなかったので、慶応大学時代の写真を発掘しました(笑)。
 
当時のお互いの印象を聞いてみると、小澤選手は「ソネは僕らの一つ下の学年の中でも一番強かったです。」
一つ後輩の仲宗根選手は「小澤さんの代は、僕らの代に比べて人数は少なかったですけど、とにかくキャラクターが濃かったです。いまトップリーグでプレーしてる人もたくさんいますし、怒られて全員で一緒に坊主頭になったりした代でした(笑)。」
 
 
当時花園で対戦したことのあるサンゴリアスメンバーは、仲宗根選手は東福岡高校でプレーしていた竹下祥平選手で、「祥平は当時から有名だったのでよく覚えてます」と。
そして、小澤選手は東海大仰星高校でプレーした、同期でOBの新田浩一くんだそうです。仲宗根選手の所には今年の決勝の試合中、新田くんからメールがきたそうで「(東海大仰星の優勝が決まり)試合が終わった後は『ほらな』ってメールが来ました(笑)。」
 
 
みんな、この時代を経て今があるんですね。そして、ラグビーを通してかけがえのない仲間が出来るのは、学生時代と今も共通しているような気がします。今シーズンもこのメンバーで出来る試合は、ついに1試合を残すのみ。サンゴリアスのプライドを懸けて、全員で今シーズン最高の試合にしてほしいですね。

サンゴリアスオフィシャルカメラマン 長尾亜紀

一覧へ