2015年3月13日
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『2014-2015シーズン終了』
こんにちは!カメラマンの長尾亜紀です。
2月28日に行われた第52回日本選手権決勝戦をもって、2014-2015シーズンが終了しました。
酷暑の8月に始まったトップリーグから、ワイルドカードトーナメントを経て、日本選手権まで。
公式戦だけで20試合、練習試合も入れると全部で46もの試合をこなした今シーズン。
今回は、そんなタフなシーズンを過ごしたサンゴリアスの今シーズン最後の練習、日本選手権決勝戦前日の様子をご紹介しようと思います。
毎回、日本選手権の決勝戦に進むたびに思うのですが、泣いても笑ってもあと1試合、これで終わりという試合前日のグラウンドは、とても清々しい空気に包まれています。
選手・スタッフともに1年間やりきった、明日はとにかく精一杯やるだけ、そしてノンメンバーからも最後に全員でいい練習で終えようという気持ちが伝わってきます。
そして、そんな日の撮影はいつも幸せな気持ちになります。
クラブハウスに到着すると、ノンメンバーの元気な声がウエイトルームから聞こえてきました。
「今日はPB(パーソナルベスト)チャレンジですよ!」
と教えてくれたのは阪本圭輔選手。
PBチャレンジとは、選手それぞれが種目を選んでシーズンの自己ベストにチャレンジすること。
まずは阪本選手がみんなに見守られる中、トップバッターで自己ベスト更新!
多くの人が「ポテンシャルはチームナンバーワン!」と認める江見翔太選手。
唯一、2種目で自己ベストを更新し、ツイ ヘンドリック選手とハイタッチ!
この日は13人の選手が自己ベストを更新。
最後のグラウンド練習へと向かいました。
グラウンドではまず、ウォーミングアップを兼ねてノンメンバーとスタッフがタッチフット。
春から長いリハビリを続けてきた平浩二選手も参加していました!
準備を終えグラウンドで待つ決勝戦の試合メンバーもとてもいい表情で見つめていました。
全体練習後、畠山健介選手に声を掛けられ撮影した、フォワード第1列の集合写真。
「これでまた結束が固まります」と畠山選手。
強力な助っ人も登場!
この日の朝「来ちゃった♪」と突如現れたOBの中村直人さん。
カツオくん(大久保尚哉/採用兼広報)は「出た!雰囲気コーチ。笑」と言っていましたが、直人さんがいるだけで本当に周りの雰囲気が明るくなるんです。
全体練習が終わった後も、ウエイトルームからは何やら声が・・まだまだトレーニングしている選手・・・とスタッフがいました。
今シーズン最後までトレーニングをしていた4人です。
左から中靍隆彰選手、長野直樹選手、江見翔太選手、若井正樹S&Cコーチ。
そんな雰囲気の中で迎えた決勝戦。
結果は残念なものとなってしまいましたが、シーズン終盤から急速に高まっていった一体感。
これまでにないチームの変化を感じ取れた気がします。
この経験は必ず来シーズンの糧となるはずです。
最後に、決勝戦の後半、真壁伸弥キャプテンが怪我をしてしまい、心配されているファンの方もいるかと思いますが、真壁キャプテンからファンの皆さまへ、熱いメッセージをいただきました。
「サンゴリアスファンの皆さん、今シーズンもたくさんのご声援ありがとうございました。
最後の日本選手権、期待に応えることが出来なかったことが、本当に悔しいです。
この悔しさは忘れてはならない。
次のシーズンに向けて、この悔しさを心に刻んでサンゴリアスは戦います。
それにしても、今シーズンは本当にタフなシーズンになりました。
日本ラグビー界のレベルの厚みを感じ、結果が読めない試合が多かったと思います。
しかしその中で、シーズンの最後までサンゴリアスがラグビーをすることが出来たのは、この一年でチームが多くのことを経験し、成長出来たからです。
優勝を掴むことは出来ませんでしたが、今年のチームは 「失くしたもの」を獲り返すことは出来たのではないか、 と私個人は思っています。
あとは結果です。
それを掴みにいく為に、今シーズンの経験を次のシーズンにぶつけます。
自分たちのラグビー、サントリーのカルチャーをやり続ける勇気を持つ為に、我々はハードワークをしていきます。
そのためにも、また、皆さんの後押しを宜しくお願いします!本当に選手の力になります。
最後に、ファン感謝デーに来てくださった皆さん、
今シーズンは私、真壁が参加することが出来ずに申し訳ありませんでした。
決勝戦での怪我が長引いてしまい、会場に行くことが出来ませんでした。
今度、試合会場などでお会いする時には元気な姿をお見せできるようにしておきます。
改めて、今シーズンもサンゴリアスを後押しして頂き、本当に感謝しています!
ありがとうございました!!」
選手・スタッフ・サンゴリアスに関わる全ての皆さん、そしてファンの皆さま。
長いシーズン本当にお疲れさまでした。
また新しい季節が来るのを心待ちにしたいと思います。