SMILECAFE

スマイルカフェ

初心者も楽しめるラグビーコラム

2013年8月23日

308

『プレシーズンマッチ東芝戦』

こんにちは!カメラマンの長尾亜紀です。
 
ついこの間、春シーズンが始まったと思ったら、網走合宿が終わり、お盆も過ぎ・・・気づけば毎年恒例、東芝ブレイブルーパスとのプレシーズンマッチの日がやってきました。
以前、サンゴリアスラグビー大辞典でもキヨさん(田中澄憲チームディレクター)が解説されていましたが、同じ府中市を本拠地とするこの2チームのプレシーズンマッチは、毎回公式戦さながらの熱い戦いが繰り広げられます。
今回のスマイルカフェでは、この真夏の府中ダービーの様子をご紹介しようと思います。

ここ数年はホーム&アウエイで2試合が組まれます。8月16日に行われた1試合目は東芝グラウンドで。夕焼けがとても綺麗でした。

試合前には府中市長を始め、ミス府中の方などが来場されセレモニーが行われます。この2チームの存在が、地元に根付いていることが感じとれます。

試合は予想通り激しい肉弾戦に!公式戦と違い、本当に目の前で観られるので、観戦に来られた方はものすごい迫力を感じられたのでは?

この試合で、春の日本代表の活動中に調子を崩していた小野澤宏時選手が復帰。試合中は常に声が聞こえてきて、なんだか安心感がありました。

ハーフタイムに理学療法士の牧さんから「いい写真は撮れていますか?」と声を掛けられました。「僕、とても良いシーンを見つけました。タケ(竹本隼太郎選手)と健雄(金井健雄選手)が復帰して、一緒にスタメンで試合に出ているのを見ると感慨深いですね。」一緒に厳しいリハビリをしてきた、牧さんならではの優しい視点です。
 
 
その金井選手に後日、ホームでの2試合目が終わった後にコメントをいただきました。
 
 
「2試合を通して、網走合宿の時と比べて成長出来たところが多々あったので、開幕に向けていいムードでやっていけそうです。特に今日(20日)の試合は、久しぶりにサントリーのラグビーをすることが出来て、チームとしての方向性が正しいことが確認できました。個人的には、チームのサポートのお陰で復帰出来て、チームに貢献出来ることをとても嬉しく思いますし、出るからには結果を出して行きたいと思います。」
 
 
残念ながら、1試合目は敗れてしまったのですが、翌週、8月20日に今度はサンゴリアスのグラウンドで2試合目が行われました。今度は若手中心のメンバー構成です。
 

いつも通り、ノンメンバーが花道を作ってメンバーを送り出します。ゲームキャプテンを務めた宮本啓希選手を先頭に入場する選手たち。

この日のサンゴリアスは出だしから積極的に攻め、前半を26-5で折り返します。前半、相手のタックルをかわして突進する大島佐利選手。

ベンチからもよく声が出ていました!交代後、ベンチから「フォワード!」と大きな声でチームメートを鼓舞する池谷陽輔選手。

再三、力強い突破を披露し、2トライを決めた長野直樹選手は「僕たちは、春から15週に渡って厳しいトレーニングを積んできたメンバーです。今日は、その成果を存分に発揮することが出来ました。開幕に向けて、良いスタートが切れそうです。個人的には、一番しんどい状況の中でトライを獲ることが出来たことは自信になりました。自分たちがやってきたことは間違ってなかったと確信することが出来たので、このまま迷いなく開幕を迎えられそうです。」
 
 
今年入部3年目を迎えた長野選手。未だ公式戦の出場はありませんが、長野選手含め、今年は何人の選手がサンゴリアス初キャップを獲得するでしょうか。こちらも楽しみです。
 
 
試合後の円陣で大久保直弥監督は「今日、今シーズン初めて46人の選手全員が揃って、この試合はまさにクラブ全員での勝利。この勝ちがキッカケになって、良い方向に進んで行けると思う、そんな試合だった」とコメントしました。
 
 
今年の春シーズンの試合は、負けが先行したサンゴリアス。
覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、3年前のトップリーグ開幕直後、1勝2敗と苦しんでいたチームを救ったのがサテライトリーグのクボタ戦でした。
 
この日の東芝戦の勝利が、どのくらい大きな価値のあるものだったか・・・
答えが出るのはいよいよ1週間後に迫った、トップリーグ開幕戦です。
ぜひ試合会場に足を運んでいただき、その答えを目の当たりにしていただきたいと思います。

サンゴリアスオフィシャルカメラマン 長尾亜紀

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