こんにちは、瀧川恵です。
新しいシーズンを迎え、久しぶりにクラブハウスを訪れました。
青々とした芝が、夏への季節の移り変わりを感じさせてくれます。

今シーズンから5人の日本人選手が新加入しました。
サンゴリアスの厳しいトレーニングを始めたばかりのルーキーたちの素顔を、ご紹介したいと思います。
第一弾は、WTBの中靏隆彰選手。
 
「取材は全然慣れません。人見知りなので・・・。写真も苦手なんです（笑）」

取材者にとっては、いきなり手強い相手です。
これがサンゴリアスの一員になってから初めての取材とのことで、探り探り（？）始まったインタビューでした。
 
中靏選手は早稲田大学出身。ポジションは14番、右ウイングの選手です。
身長は177ｃｍと大きくはないながらも、スピードとキレのある動きを武器にトライを量産してきました。
ボールを持ったら何かが起こりそう！そう予感させてくれる選手になりたいと言います。
 
チームの練習に参加してから1カ月半、大学時代からサンゴリアスの練習がハードだということは聞かされていたけれど、想像したよりも遥かにキツイ練習が待っていました。
それでも、先輩たち、スタッフのラグビーに向かう意識の高さについていこうと無我夢中の毎日です。
 
そんな毎日のストレス発散法は？
 
「一人で部屋でゆっくりするのが好きなんです・・・」
 
休みの日はラグビー部の同期と食事に行くことが多いそう。
特にバックスの同期選手たちは大学時代から知っているということもあって、よく一緒に過ごしています。
毎日の充実したラグビー生活のことも、不安や悩みも、始めたばかりの仕事のことも、様々なことを打ち明けられる仲間です。
 
そして、実は一人で部屋で過ごすことも好きなのだとか。
「本を読むのが好きで、特に司馬遼太郎さんの歴史小説をよく読んでいます」
司馬遼太郎さんの歴史小説と言えば、ボリュームもあり簡単な内容ではないのですが・・・意外や文学男子なんですね。

「憧れの選手は“カズ”・・・？」
 
大学時代は名門・早稲田大学で日本一を目指してきましたが、4年間一度もその夢は叶いませんでした。
だからこそ、サンゴリアスという日本一のチームの一員となったことで、次なる目標は明確です。
「優勝の瞬間にグラウンドに立っていられるように、チームのために戦えるようになりたいです」
 
そんな中靏選手、「憧れの選手は？」という問いにあげてくれたのは、サッカーのカズ、三浦知良選手。
毎日のハードな練習で、そのときの全てを出し切る一生懸命な姿をテレビで見て、カッコイイと思ったそうです。
競技は違っても、練習へ取り組む姿勢を真似してカッコイイ選手に・・・
そうなれば、取材の機会も増えて、写真も苦手じゃなくなりますよ、きっと。