2013年3月29日
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『香港セブンズ』
こんにちは!カメラマンの長尾亜紀です。
3月22日から24日の3日間、香港で行われた7人制ラグビー(※)の世界大会「香港セブンズ」の撮影に行ってきました。
この「香港セブンズ」は、毎年11月から翌年5月にかけて、9ヶ国持ち回りで開催される「HSBCセブンズワールドシリーズ」の大会の1つです。
ワールドシリーズの中でも香港セブンズは出場チーム数が多くとても人気のある大会となっていて、チケットは早々にソールドアウトになるそうです。
今回、日本代表は2013-2014シーズンのセブンズワールドシリーズにフル参戦できるコアチーム(15チーム)への昇格を目指して、香港セブンズの予選大会に参加しました。この予選大会で準決勝まで勝ち進んだ4チームには、5月にロンドンで行われるコアチーム昇格決定大会に出場することになります。
※7人制ラグビー:セブンズと呼ばれる。15人制の試合と同じサイズのグラウンドで、実質的に同じ規則によって試合が行われるが、通常15人制は80分(40分ハーフ)なのに対して、7人制は試合時間が14分(7分ハーフ)と、20分(10分ハーフ)の方式がある。トーナメントの決勝戦が20分(10分ハーフ)で行われるのが通例。2016年リオデジャネイロオリンピックで正式種目として採用された。
7人制ラグビー(セブンズ)については、サンゴリアスラグビー大辞典で成田選手が解説をしてくれているので、そちらもご覧ください。(サンゴリアスラグビー大辞典#033『セブンズ』)
観客の多くは仮装をしてスタジアムにやってきます。駅からスタジアムへ向かう道も仮装をした人たちでいっぱい!名物「サウススタンド」は朝から大盛況!ビールの消費量は相当なもので、子供の立ち入りは危険なので禁止されているそうです・・・
仮装をした大人たちでスタンドは超満員!
でも、もちろん子供たちも負けていません!
男子7人制日本代表として、サンゴリアスからは成田秀悦選手と大島佐利選手が香港セブンズに出場しました。成田選手は香港セブンズ参戦5回目の大ベテラン!若い選手が多い今回の7人制日本代表の中にあって、積極的に声を掛けチームを引っ張っていました。
初戦のブラジル戦での成田選手。
同じく、ブラジル戦で突破をはかる大島選手。
大会2日目、予選プール第3戦のグルジア戦は成田選手が大事を取って欠場。試合前に大島選手に声を掛けていました。
そのグルジア戦で勝利し、喜ぶ大島選手。
今回の香港セブンズ予選大会の結果は、先日ホームページでもレポートした通り、最終日の準々決勝グルジア戦で終始リズムをつかめず残念ながら敗退し、セブンズワールドシリーズのコアチーム昇格決定大会への出場はなりませんでした。
試合終了後、選手たちは会場の声援に応えながら場内を半周して退場するのですが、しばし呆然とその場に立ち尽くし、ピッチを見つめる選手たち。成田選手の目にも光るものがありました。
毎回「これが最後」と思って参加するんですが、このままじゃ辞められない。来年もまた参加したいです。こんなにも悔しいセブンズは初めてです。
と、最後は笑顔を振り絞ってスタジアムを後にしました。
今週末3月30、31日には東京・秩父宮ラグビー場にて「HSBCセブンズワールドシリーズ 東京セブンズ2013」が開催されます。
開催国として出場する日本代表の相手は、ニュージーランド、フランス、カナダと強豪揃い。
それでも、きっと香港での悔しさを晴らしてくれると信じています。
皆さんも是非会場に足を運んでいただき、世界レベルの7人制ラグビーを楽しみながら、サンゴリアスの2選手をはじめ7人制日本代表に熱いご声援をよろしくお願いいたします!
その際は、仮装のご準備もお忘れなく・・・。セブンズはまさにお祭り。楽しまなくちゃ損です!