SMILECAFE

スマイルカフェ

初心者も楽しめるラグビーコラム

2011年4月11日

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『FORAllの精神で、みんながひとつに。』

スマイルカフェも久しぶりの更新です。
 
あらためて、このたびの東日本大震災で被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
 
今回のスマイルカフェのタイトル、「FOR Allの精神で、みんながひとつに。」
は日本ラグビーフットボール協会が掲げているキャッチコピーです。
スポーツ界も支援・復興のために動いていますね。ラグビー選手たちの支援活動のニュースもみなさんご存知かと思います。
 
また、サントリーサンゴリアスでは畠山 健介(はたけやまけんすけ)選手と真壁 伸弥(まかべしんや)選手の実家が被災しました。ご家族は無事でしたが畠山選手の実家は津波に流される被害にあっています。
3月、ハタケは結婚式。私は司会をする予定だったのですが、地震の2日後に「マーサさん、すみません。家族が被災して結婚式、今年はできなくなりました。」と言われました。その前週に会場で打ち合わせをしていたハタケはそれはそれは嬉しそうだったので、思わず私も泣いてしまいました。来年、元気なご家族と一緒に結婚式を挙げられますように!
 
日本一という栄光を勝ち取ったサントリーサンゴリアスですが、こういった状況下、スケジュールも大幅に変わり、先日社内で納会が行われ、毎年さびしい引退選手のスピーチや振り返りがありました。追ってその様子はお伝えいたします。
その納会では日本代表合宿に向かうハタケと真壁くんを声援で送りだそうという労いもありました。
 
ハタケは
「僕は被災者ではないので元気にやってます。被災した家族を持つ者です。」
と言いながらも思わず涙ぐむ場面も。みんなの顔をみてほっとしたそうです。そして
「宮城のみんなが頑張ってこいと言ってくれているので、明るい報告をひとつでもできるように頑張ってきます!」
と力強く言っていました。
 
真壁くんは
「東京にいてなにもできない自分の非力さを感じたし、正直ラグビーをやっていていいのかなとも思いました。でもみんなが物を集めてくれたり支援活動をしてくれたりという姿を見て、本当にいいチームに所属したなと思いましたし、誇りに思っています。宮城の人たちは被災しているのに『ラグビー頑張ってこい』と言ってくれました。だから全力で頑張りたいと思います。」
とやはり力強く言っていました。

今日は千鳥が淵の桜も満開。ラグビー日本代表といえば桜のジャージ。この二人に絶対に日本代表として活躍して、地元にいい報告ができるようにと心から思いました。

私はスポーツが与える勇気、力を信じています。がんばろう日本!FOR Allの精神で、みんながひとつに!

フリーアナウンサー 青木 真麻

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