SMILECAFE

スマイルカフェ

初心者も楽しめるラグビーコラム

2006年6月15日

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『天候にまつわるエピソード』

すっかり梅雨の時期になりましたね。どんよりしたお天気も多いですが雨にも負けずサンゴリアスの皆さんは練習に試合に頑張っていますよ!

先日、あまりにすごい雷雨で練習が途中で中止になったことがありました。ラグビーの試合って雪の中でもやっているイメージがあるし、いったいどんな天候だと中止になるのか気になったので教えていただくことにしました。

というわけで、今回スマイルカフェを訪れてくれたのは長谷川 慎(はせがわ しん)選手と坂田 正彰(さかた まさあき)選手です。

まず「ラグビーが中止になる天気ってあるんですか?」と聞くと坂田選手から「雨あるねぇ、雪あるねぇ!」と間髪いれずに答えがありました。雨でも雪でも関係なく試合も練習もあるそうですが、それより風の方がやりづらいんだそうですよ。ボールが風で流れてしまうことの方が大変だとか。

昔こんなことがあったそうです。サントリーサンゴリアスVS某チームの練習試合で、当日の天気はとんでもない荒れ模様の台風。その頃のサンゴリアスは「展開ラグビー(どんどんパスをまわしていくラグビー)」で風が強いと不利。一方、相手チームは坂田選手曰く「ぐちゃぐちゃしているラグビー(あまりパスをまわさず動かないラグビー)」。だから相手チームは風に影響されることが少ないので試合をやりたかったそうで、結局試合は中止にならず行われたのですが「キックも全然入らないし大変だった・・・」そうです。つまり強風でも中止はない!ということですね。

スクラムマシーン

スクラムマシーン

でも、雨で試合ってやりにくくないのでしょうか?
「水分補給になるので少々の雨は歓迎」とは長谷川選手。坂田選手も同意。プレーをしていると本当に暑いので雨が体にとっていい水分補給になり体がよく動くようになるそうです。昔と違って今はボールが雨で重くなるということもないし、バックスは嫌がるかもしれないけれど、フォワードにとっては雨が嫌だということはないそうですよ。それよりも雪の日の練習前の雪かきの方がよっぽど大変で嫌だそうです(笑)。

運ぶだけでも大変そう

運ぶだけでも大変そう

逆に暑いのもこれまた大変。高校生などは熱中症などの防止のために炎天下での練習が禁止されているくらいだそうで、坂田選手は昔シンガポールで大変な目にあったことがあるそうです。その日はとんでもなく暑い日で、スクラムマシーンを使って練習をしていたところ(スクラムを組むときにはお互いが800kgほどの力で押し合うそうなのでそれはそれはすごい力です)、次々と立ちくらみで倒れる人が続出し、練習が中止になったとか。暑い日のラグビーは「やったらあかんと思うわ!」

このくらいの天候が最適

このくらいの天候が最適

「暑い日のスクラムってどんなに暑いんですか?」と聞くと、「たぶん見た目に以上に暑い!」と長谷川選手。「考えただけで嫌やわ!」だそうです。長年ラグビーをやっていても嫌なんですね~。「べたーっとした人の顔がダイレクトにくっつくの想像してみ?」はい、確かに嫌かもしれません・・・ プレーではこういう苦労もあるんですね。

お二人とも、太陽が隠れていて涼しいくらいの天候でのプレーが一番いいと言っていました。ちょうどこの日の天候も最適なお天気だったようです。

そして最後にスマイルカフェのお客様にメッセージです。 まずは長谷川選手。

「僕には『うわぁーー(低音)!』って言ってくれるおじさんファンが多いんです。女の人がほとんどいません。ぜひ声かけてください。特に若手プロップなんて女性の声援で今までやったことのない素晴らしい動きをするかもしれません(笑)」
だそうです。前回のスマイルカフェでもスクラムを組む人に注目しましょうというお話がありましたが、ぜひみなさん声援を送ってくださいね!

坂田選手

続いて坂田選手

「まずは試合よりも練習を見ることの方が面白いと思う。間近で見られるし。特に女性は、はまる人も多いし、ラグビーはこうだっていうイメージにとらわれずに来てみて下さい!」

というわけで、今回のスマイルカフェは天候にまつわるエピソードを伺ったのですが、長谷川選手も坂田選手もとにかく面白い!爆笑トーク炸裂でした。次回のスマイルカフェもお楽しみに!!

最後に仲良く二人で!

最後に仲良く二人で!

フリーアナウンサー 青木 真麻

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