2006年9月 8日
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『ポジションと背番号』
いよいよトップリーグが始まりました。サンゴリアスは初戦を31-10の快勝。幸先のいいスタートを切ることができました!会場の観客数は8373人、サンゴリアスイエローに身を包まれた方も多かったですね~。きっと監督も選手も嬉しかったことでしょう!
さて、今回のスマイルカフェのテーマは「ポジションと背番号」。
ラグビーファンの方なら誰もが知っていることだと思いますが、ラグビー初心者には簡単なルールとともに(Day 4『ラグビーのルールって難しい!?』で復習してくださいね)覚えておくべきことかもしれません。
初戦を前に新しいユニフォームが
ラグビーのユニフォームに書かれているのは背番号だけ。名前が書いていないので、試合中「あの選手の名前は?」と思うことがあるかもしれませんが、試合の時にはその日の出場選手の背番号と名前が配られますのでご安心を。
ラグビーの背番号は、サッカーや野球などと違ってポジションによって番号が決められているんですね。どこのポジションが何番かということがわかると、より見やすくなるそうですよ。というわけで覚えてみましょう!
1、3…プロップ(PR)
2…フッカー(HO)
4、5…ロック(LO)
6、7…フランカー(FL)
8…ナンバーエイト(No.8)
9…スクラムハーフ(SH)
10…スタンドオフ(SO)
12、13…センター(CTB)
11、14…ウイング(WTB)
15…フルバック(FB)
となっています。ぜひ覚えてくださいね。といっても私もまだ覚えたばかり。でも確かに試合中の役割もわかりやくなって見やすくなりましたよ!
ところが、この番号はスタメン選手の番号。途中で交代があると、ちょっと混乱…。
そこで、今日は背番号についてラグビー博士の林コーチに聞いてみることにしました。
林コーチ「Smile!」
試合の登録選手は22人。そのうち15人がスタメン出場ですから、リザーブ選手は当然7人。7人のうち4人がフォワード(PR、HO、LO、FL、No.8)、3人がバックスという内訳になることが多いそうです。スタメン選手の背番号は若い番号がフォワードになっていますが、同様にリザーブ選手の背番号も若い番号がフォワード。16、17がフロントロー(PR、HO)、18がLO、19がバックロー(FL、No.8)、20がSH、21がSO、CTB、22がWTB、FBとなることが多いそうです。でもこれはあくまで一般的な例で、戦術などによって変わることもあるようです。
さて、この1~22の背番号の書かれたユニフォームは選手個人の物ではなくてチームの物なんです。面白いのがユニフォームのサイズ。ポジション別に予想して基本的には一つのサイズしか作らないそうです。1、2、3などの番号が書かれたユニフォームは当然大きなサイズしか作っていなくて、9、10あたりは小さいサイズの可能性もあるので二つのサイズを用意しているそうです。
前述のように、試合当日になれば選手のその日の背番号がわかりますが、実は試合の48時間前に日本ラグビーフットボール協会のホームページ(トップリーグ・オフィシャルサイト)で発表されているそうです。誰が出るのかは戦術的にとても大切な情報になるので、監督、コーチも必ずチェック。それまでは、あの選手は怪我で出ないらしいとか、今度は出るらしいとかいろいろな情報があっても、ここで真偽がわかるわけです。
ところでラグビーのポジション名で、ずっと気になっていることがあります。
なぜ、ナンバーエイトだけ、ちゃんとした名前がないのでしょう??
例えば、プロップ(prop)は支柱、ロック(lock)は鍵をするなどと意味があるのに、なぜナンバーエイトだけ背番号そのものなんでしょう?「おまえの役割は支柱だ!」「おまえはひっかける(hook)役目だ!」という意味がある中、「おまえは8番!」って・・・。
林コーチに聞きました。これは諸説あるそうですが、どうやら昔はスクラムの組み方が違ったため現在のナンバーエイトのポジションがなく、現代ラグビーで生まれたポジションのため、名称の趣がほかとは違うようです。
なんだかかわいそうなナンバーエイト。
次回のスマイルカフェではそんなナンバーエイトを応援しようと思います。
いろいろ教えてくださった林コーチからスマイルカフェのお客様にメッセージです。
「サンゴリアスは清宮監督といういいリーダーと、フレッシュな選手が入ってきて一段とインテリジェンスあるラグビーをしようとしています。おこがましいけれど、日本のラグビーがこうあるべきだと提案できるようなラグビーができたらと思っています。」
そして、コーチとして今シーズンの目標は?
「優勝です!」
パスしてまわして走ってトライ!そういう場面をサンゴリアスのラグビーでは多く見られるというラグビーをしたいともおっしゃっていました。
清宮監督
林コーチにお話を伺っていると、ちょうど清宮監督が通りかかりました。次回のスマイルカフェはナンバーエイトを応援しようと思うんですが、監督がナンバーエイトに求めることって何ですか?と聞くと
「インテリジェンス、アグレッシブ、リーダーシップ!」
と即答。
そこになんとサンゴリアス、ナンバーエイトの佐々木隆道選手が!佐々木選手に聞きました。今、監督にナンバーエイトに求めるものは何ですかって伺ったのだけれど、監督はなんておっしゃったでしょう?と。
佐々木選手はなんて答えたでしょうか?
続きは次回のスマイルカフェで!
さあ、9日(土)はヤマハ発動機ジュビロ戦ですね。大きな声援、よろしくお願いします!
最後におまけの画像。
河口湖合宿に行ったときのものですが、写真右手前の淳平さん(吉岡トレーナー)がふとつぶやきました。
「真麻さん、あの3人にこれ以上近づかない方がいいですよ。気温が3℃高いですから。」
あの3人とは写真でライン際に立っている3人のことです。誰だかわかりますか?
気温が3℃高いあの3人