2015年7月23日
サンゴリアスラグビー大辞典 #248“特別編”『ミックスゾーン』有賀剛
サンゴリアスラグビー大辞典“特別編”として、試合の日に起こるシーンやシチュエーションを選手が紹介します。試合前後を含めた場面場面を、選手たちならではの経験と感覚をもとに解説していきます。
「ミックスゾーン」(解説:有賀剛)
会場にもよりますが、例えば秩父宮ですと、アフターマッチファンクションに行く通路の途中にミックスゾーンがあります。みんなが通るところに取材陣がいてくれて、そこでプレスの方々が話を聞きたい選手に個別に声を掛けて、話を聞くという場所です。
その日に活躍した選手とか、キャプテンだったり、日本代表選手に、その日の試合の感想を聞いている感じです。呼び止められて話をするのは、だいたい両チーム3選手ずつぐらいではないでしょうか。何人かの記者が選手を囲んで話を聞くというスタイルですが、記者の方は普段は多くても5人ぐらいが1選手を囲むという感じです。
話す時間は選手によりますが、結構しゃべります。また中身に関してもどんなことを話すかは選手によると思いますが、記者からは“見ているだけでは分からない部分”を質問されます。インタビューバックボードがある場所がありますが、そこではTVのインタビューに答えます。勝ったチーム中心で、負けたチームで話すのはキャプテンぐらいではないでしょうか。
限られた選手しか話しませんし、時には1選手に対してさらに多くの記者が囲む場合がありますから、皆さん聞きたいことがあってそれぞれの記者が質問すると、長い時には10分、15分かかることもあると思います。そんな場合は、アフターマッチファンクションには遅れて参加するということもあります。
個人的には試合の結果が良くても悪くても、ミックスゾーンに立ってしっかり話すということは、選手として大事なことだと思っています。