2015年5月12日
サンゴリアスラグビー大辞典 #228“特別編”『選手交替 その1』宮本啓希
サンゴリアスラグビー大辞典“特別編”として、試合の日に起こるシーンやシチュエーションを選手が紹介します。試合前後を含めた場面場面を、選手たちならではの経験と感覚をもとに解説していきます。
「選手交替」その1(解説:宮本 啓希)
試合に出ていて「交替」となった時には、チームの戦術というものがあるので、「交替」と言われたらすぐに「はい、分かりました」という感じですね。でももし自分で「今日は調子良いぞ」とか、自分の中で「今日はいける」と思っていた場合は、「う~ん、ここで替わるのは・・・」と思うこともあるかもしれませんが、出ている間に一生懸命プレーしているので、そう言われたらそこは「はい」ということしかないですね。
プレー中に「もうヘロヘロで交替した方が良い」と思うことはありませんが、交替してみたらホッとすることは、正直なところ経験があります。ベンチに座ってからホッとして「きつかった、しんどかった」と思ったことはありますね。
交替して途中から入る場合では、例えば「あと5分で行くよ」と言われて、リザーブとしてずっと準備はしていますが、行く前にそこからもう一度準備して行きます。気持ちの準備も改めて出来ますし、「やったろ!」という気持ちを徐々に高めてグラウンドに出て行くことになります。
それとサントリーのラグビーはテンポが大事なので、監督やコーチから言われたポイントに加えて、テンポを上げるということを意識して入りますね。
入る準備が整ってからも、プレーがなかなか切れなかったりで少し待つ時もありますが、そういう時はダッシュをして息を上げたり、ボールを触ったり、コンタクトをしたりという準備を繰り返して、ゲームが切れた段階でスッと行けるように準備しています。
<つづく>