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サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2015年5月 7日

サンゴリアスラグビー大辞典 #227“特別編”『前半ビハインド』佐々木 隆道

サンゴリアスラグビー大辞典“特別編”として、試合の日に起こるシーンやシチュエーションを選手が紹介します。試合前後を含めた場面場面を、選手たちならではの経験と感覚をもとに解説していきます。
 
 
「前半ビハインド」(解説:佐々木 隆道)
 
 
どういう部分が相手より勝っているのか?何が原因でうまくいっていないのか?ということをまず考えます。そしてそれをチームに伝えるようにしています。試合の中でも例えばセットプレーで勝っていれば、セットプレーを中心にゲームを組み立てられるように、ゲームリーダーには情報として伝えます。
 
ハーフタイムでリードして折り返せるのがいちばん良いですが、それほどリードしているかビハインドかは気にならないですね。かなりの点差でリードされているのは嫌ですが、例えばこちらが0点だとして、0-7とか0-10だったとしても、それは内容によると思います。今は各チームの実力が拮抗しているので、ビハインドでも1点、2点の話なので、0-0とほぼ同じ感覚ではあります。
 
いちばん嫌だなと思うのは、チームの雰囲気が落ちている時ですね。前半の中でも、良い時と悪い時がある試合があって、だいたいはそんなに気持ちが落ちたりはしないんですが、流れが悪い時にみんなが静かだったり、目的を持ってプレー出来ない時があります。そういう時がいちばん嫌ですね。
 
そうではなくて、自分たちのアタックが、あと一歩のところまで来ているような状況であれば、後はそれをやり続ければ、いつかは扉が開くというイメージは持っています。そういう時はあまり嫌な感じはしません。

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