2015年3月10日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #211 “特別編”『タックル・シチュエーション その4』
サンゴリアスラグビー大辞典“特別編”として、試合の日に起こるシーンやシチュエーションを選手が紹介します。試合前後を含めた場面場面を、選手たちならではの経験と感覚をもとに解説していきます。
「タックル・シチュエーション」その4(解説:ニコラス ライアン)
試合での最初のタックルの場面でどう出来るかというよりも、最初のチームとしてのディフェンスが大事です。前に出るかどうか?スマッシュするかどうか?良いコミュニケーションがあるかどうか?そういうことがいちばん大事です。スタートからそこが良くなかったら、試合もイメージの良くないものになると思います。
コミュニケーションの意識があれば、お互いによく分かります。セットアップしてスマッシュして、また次セットアップしてスマッシュして、そういう感じですね。でも例えばファーストフェーズでタックルして、フォローが来なかったら、次のフェーズで負けという状況になり得ます。そういう状況になったらダメですね。ですからチームとしての意識が大事です。その中に個人のタックルの精度があります。
そのコミュニケーションがどうしても上手くいかない時はどうするか。プレーがストップした時に、みんなで集まって、改善点を確認して、「やろう!」って言って、立て直そうとします。それで上手くいく時もあれば、そうでない時もあります。でも話し合って、何かを改善しようと努力することが大切だと思います。
自分1人ではなく、周りとのコミュニケーションがちゃんと図れていれば、良いタックルが出来ると思います。やっぱりディフェンスはチームとして、タックラーとインサイド、アウトサイドでのコミュニケーションが大事です。ポジショニングとコミュニケーションとセットとプレッシャー、その全部が揃えば、だいたいディフェンスは問題ないと思います。