2015年3月 5日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #210“特別編”『タックル・シチュエーション その3』
サンゴリアスラグビー大辞典“特別編”として、試合の日に起こるシーンやシチュエーションを選手が紹介します。試合前後を含めた場面場面を、選手たちならではの経験と感覚をもとに解説していきます。
「タックル・シチュエーション」その3(解説:村田 大志)
タックルする相手のタイプに、得意不得意があると思いますが、僕はどちらかというと、当たりに来てくれる相手の方がタックルしやすいです。大きい選手はステップで交わしてくるというより、正面からぶち当たってくるタイプが多いんですが、そういう相手は自分に向かってきてくれるので、タックルしやすいです。
逆に少し小さくてすばしっこい選手、サンゴリアスで言えばナリさん(成田)だったり、賢二さん(宮本賢二)だったり、アジリティが高くて細かく動ける人への対応は難しいと感じています。
自分がタックルした経験は、逆に自分が走る側になった時には、「この辺を走られるとやだなぁ」という風に活かされたりします。もし“自分が自分に対してタックル”したら、どっちが勝つかと言えば、絶対にタックル側の方が勝つと思います。自分で自分は抜けないと思います。
まずアタックとディフェンスにおいて、どっちに自信があるかと言うと、ディフェンスの方が自信があります。僕はラインブレイク能力よりは、広く守る能力の方があると思います。そういうところで、ゲインはされても、きっと自分には抜かれないだろうと思います。
いま初めて自分と自分のマッチアップを想像してみましたが、やっぱり「抜けないな」と思います(笑)。
<了>