2015年2月26日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #208 “特別編”『タックル・シチュエーション その1』
サンゴリアスラグビー大辞典“特別編”として、試合の日に起こるシーンやシチュエーションを選手が紹介します。試合前後を含めた場面場面を、選手たちならではの経験と感覚をもとに解説していきます。
「タックル・シチュエーション」その1(解説:村田 大志)
僕の場合は、試合によってタックル自体に良し悪しはあまりありませんが、タックルする位置に行けている時と行けていない時というのはあります。試合によってやってみないと分からない部分でもあるんですが、「今日いまいちだなぁ」という日と、「今日は結構タックルポジションにうまく入れているなぁ」という日がある、そんな感覚です。
良い日は気にしなくても良いので、良くない時にどうするかが問題なんですが、いちばんタックルで良くないサイクルとしては、1回のタックルミスを引きずって、また次のタックルミスが起こるというパターンです。基本的にミスした時も、それを忘れて「次のディフェンスに集中する」ということが、いちばん大事かなと思っています。試合で最初のタックルが良ければ、その試合を通して良いことの方が多いですね。でも最初が悪くても、そうやって何とか持ち直すということは出来ると思います。
基本的にサンゴリアスはボールをキープするチームなので、全体的にタックル数は多くないのですが、プレーシチュエーションとしては、おそらくターンオーバーされた時に、いちばんタックルが多くなると思います。ターンオーバーをされた時に、早くポジショニングをするというのが大事になってきます。
タックルに対して「怖い」と思ったことは、メチャメチャあります(笑)。でも歯をくいしばってやります。タックルする選手は、基本的にみんなから信頼されると思います。そういう「信頼を勝ち取る」という意味では、ラグビーにおいては大事なものだと思います。男の子なんで(笑)。
<つづく>