2015年2月10日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #203 “特別編”『ラインアウト その3』
サンゴリアスラグビー大辞典“特別編”として、試合の日に起こるシーンやシチュエーションを選手が紹介します。試合前後を含めた場面場面を、選手たちならではの経験と感覚をもとに解説していきます。
「ラインアウト・シチュエーション」その3(解説:篠塚 公史)
その試合での最初のラインアウトはいちばん重要です。コーラーとしてはそこで上手く取れないと、次はどうしようと考えてしまいます。その考えていることが、その他のプレーにも影響してしまいます。それで良いプレーが出来ないということがあります。
ですので最初に取れなかった場合は、次のラインアウトは絶対に取れるボールを投げるサインを出そうかな、と考えます。
基本的に1本目は、ディフェンスがどう並んでくるか分からないので、取らなきゃいけないんですが、実際には五分五分ですね。基本的にディフェンスを見てコールを出して、1本目のラインアウトで相手がどう動くかチェックしています。
1本目を取れれば、そのまま良いテンポでサインのコールも出せます。ですからテンポも上がります。ダメな時は基本的にテンポが遅いので、並ぶのもゆっくりで、相手のディフェンスがセットした後にこっちが並んでしまいます。
向こうが既に準備をしている状態でコールを出すというのは、結構難しいので、そうなると何をやってもダメになってしまいます。ですからセットの速さが重要になってきます。
<了>