2015年2月 5日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #202 “特別編”『ラインアウト その2』
サンゴリアスラグビー大辞典“特別編”として、試合の日に起こるシーンやシチュエーションを選手が紹介します。試合前後を含めた場面場面を、選手たちならではの経験と感覚をもとに解説していきます。
「ラインアウト・シチュエーション」その2(解説:篠塚 公史)
マイボールのライアウトでは、スタンドオフが次のフェーズでどうしたいかを確認して、人数を決めて、並んで、その間に相手のディフェンスの並びを見て、ディフェンスがどう動くかを考え、サインを出します。
つまりまず自分たちが何をしたいかという意図があって、そのあとに相手がどう守ってくるかを考えて、ラインアウトを行います。
コールのタイミングは、試合によって違いますが、基本的にうちのチームは速いテンポでラグビーをしたいので、並んですぐにサインを出します。並ぶのも速くしたいと思っています。
理想は、みんなジョグで集まって並んで、相手のディフェンスが揃っていないうちにコールを出して跳ぶ、という流れです。
相手にコールを読まれる、読まれないは、基本的に気にしません。それを試合中に考えたらどうしようもありませんから。相手のコールを読むということも、自分の場合はありません。
相手ボールのラインアウト、つまりディフェンスの時には、誰がどの人をマークするかというのを決めていますので、その人の動きを見ます。そしてディフェンスも“読み”です。
どう攻撃してくるか?どこへ投げるか?これは勘というよりも経験での“読み”ですね。簡単に言えば、「さっきいちばん前に投げたから、次は真ん中か後ろかな」といったようなことです。
<つづく>