2015年1月22日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #198 “特別編”『ノーホイッスルトライ その2』
サンゴリアスラグビー大辞典“特別編”として、試合の日に起こるシーンやシチュエーションを選手が紹介します。試合前後を含めた場面場面を、選手たちならではの経験と感覚をもとに解説していきます。
「ノーホイッスルトライ」その2(解説:村田 大志)
試合では先制点はすごく大事だと思います。ゲームをやっていく上で、精神的な余裕が出てきます。やっぱり 0対0 だったり、敵がリードしている状況でラグビーをするのは、精神的にプレッシャーがかかるので、先制点だったりリードを奪うトライだったりは、とても大事だと思います。
ノーホイッスルトライは狙って出来るものではないですし、僕1人でも出来ません。開始直後でなくてもノーホイッスルトライというのはありますが、キックオフからの集中力というのが、すごく大事なんだと思います。
人にもよると思いますが、試合開始直後は、基本的に体はいちばん元気な状態です。そこで力が入りすぎる部分もあると思うし、緊張感とリラックスがいいバランスの時に、凄く集中出来るのではないかなと思います。
特に前回ご紹介した決勝戦のシーズンは、そこまで全勝で来ていましたし、みんなも凄く試合への集中力が高かったと思います。その辺もバランスが、とても良いゲームだったと思います。他にはあまり思い浮かばないですし、僕がまたやってやろうというよりは、誰かがまたしてくれるのではないか、誰かがしてくれないかなぁと思っています(笑)。
他のトライと比べてノーホイッスルトライが特別に気持ち良かったかと言うと、そんなことはなくて、僕にとっては他のトライと一緒です。あとからノーホイッスルと気がついたぐらいでしたから。
<了>