2015年1月20日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #197 “特別編”『ノーホイッスルトライ その1』
サンゴリアスラグビー大辞典“特別編”として、試合の日に起こるシーンやシチュエーションを選手が紹介します。試合前後を含めた場面場面を、選手たちならではの経験と感覚をもとに解説していきます。
「ノーホイッスルトライ」その1(解説:村田 大志)
僕は社会人になってからノーホイッスルトライを経験しました。2年前の日本選手権決勝の神戸製鋼戦で、キックオフからレフェリーが笛を吹くことなく、トライまで行きました。試合開始1分ぐらいだったと思います。
神戸のキックオフから、サントリーが蹴り返して、それを相手が取って攻めてきたのですが、ミスボールになったのをサントリーがターンオーバーして、一気に攻め始めました。
ちょうどハーフウェイぐらいでターンオーバーして、小野澤さん(現キヤノンイーグルス)が左のライン際をラインブレイクして、そこからいくつか右にフェーズを重ねて、僕が最後にもらってトライをした、という感じでした。トライしたところは右サイドでした。
その時は「ノーホイッスルだ」とは思わなかったですね(笑)。あとから言われてみれば、確かにノーホイッスルだったなぁ、という感じですが、先制点という意味で、良いトライだったと思います。
みんなすごく集中していて、神戸は1つミスをしましたがサントリーはミスがなくトライまで行ったという、すごく良いシーンだったと思います。結果的に後半の途中ぐらいまでに差がついて、最後追い上げられましたが、しっかりと勝った試合でした。
<つづく>