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サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2015年10月27日

「少年サンゴリアス」Vol.50 西川征克 『相撲』『前に出るところとぶつかり方』

「少年サンゴリアス」Vol.50 西川征克 『相撲』『前に出るところとぶつかり方』
 
少年のときは毎日外に出て、常に遊んでいました。鬼ごっこだったり、駄菓子屋に寄ってただただ喋っていたりとか、いろいろやっていました。
 
お父さんの影響もあって、習っていたスポーツは相撲です。父は大学まで相撲をやっていたそうですが、その父が教えていた子どもたち向けの相撲のクラブチームがありました。
 
相撲をやっている友達の中では全然小さい方ですし、小さい時だったので、若干やらされている感もありました。相撲の実力は、ボチボチでしたね(笑)。それでも毎日、道場へ行く前にお店に寄ってハンバーガーを買ってもらえるのが楽しみで行っていました。
 

相撲をやっていたのは、幼稚園の年中から中学2年生までですから、結構やっていましたね。四股は道場へ行ったら毎日やっていましたし、四股をやっていたから下半身が強くなったのではないかと感じています。
 
出身は大阪ですから、相撲もラグビーも盛んな地域でした。ラグビーは中学校から始めましたが、たまたま校区内の公立の中学校に部がありました。
 
中学の時は相撲とラグビーを両立してやっていたんですが、ラグビーを選んだのは、単純に言えば相撲はデカイ方が有利だったのと、デブになるのが嫌だったからです(笑)。
 
それとラグビーは個人ではなくてチーム競技なので、中学の友だちとも一緒にやって、一緒に帰って、休日も一緒に遊んでというスタイルが楽しかったんです。それで高校からはラグビーを選びました。
 

『前に出るところとぶつかり方』
 
僕が感じるところでは、相撲からラグビーに転向しても、父は悲しがってはいなかったですね。本人の心の中はどうかは分からないですが(笑)。でも今もラグビーの試合にはほぼ毎回見に来てくれていますし、その辺から感じるのは、喜んでいるんだと思います。
 
2つ下に弟がいますが、弟も僕と一緒で、相撲をやってラグビーをやっていました。弟とは高校も大学も一緒のところでした。育ち方は一緒でしたが、弟は相撲が強くて、小6のときに全国2位になっています。
 
お父さんはそんなに厳しくなかったです。お母さんの方が権力ありますね(笑)。がっつり怒るときはお父さんかもしれないですけれど、基本的には無口で放任主義でした。お父さんもお母さんも基本的には自由にやらせてくれました。
 

だからラグビーも自分で選びました。自分にもし子どもができたら、やはり好きなようにやらせたいと思います。
 
ラグビーでは怒られた記憶もあまりなくて、部活の帰りに買い食いして見つかって怒られて正座させられたくらいです。相撲の方が竹刀とかもあって、厳しかったと思います。
 
相撲の経験でラグビーに活かされている部分は、足腰ですね。その強さは絶対的に相撲から来ていると思います。近い距離でも前に出られるというところは相撲から来ていると思いますし、ぶつかり方もそうですね
 

小さかったので相撲のときも、僕はまともにぶつかっていません。相手が100%の力が出ないところをラグビーでも意識してやっていますので、その辺が相撲から来ているのかなと思います。
 
相撲の面白さは、基本的に1対1なので、個人として勝ったら嬉しいし負けたら悔しく、個人で解決できるところが楽しいですよね。ラグビーはそれにプラスアルファ、助け合いもありますし皆で喜べるっていうところが、もっと楽しいですよね。
 
(了)

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