2015年9月28日
中年サンゴリアス◆伊藤俊平◆チームとファンの架け橋
中年サンゴリアス◆伊藤俊平◆チームとファンの架け橋
サントリー酒類株式会社 京都支店
2005~2009年度現役
今シーズンから応援団長になりました。開幕戦から応援しています。去年までは彬人(伊勢田)が応援団長をやっていて、そのサポートという役目で、ずっと一緒にやってきましたが、今年「応援団長やります」と自分で言って、やらせてもらっています。
チームはワールドカップメンバー9人がいない中でも、若いチームでここまで勝っていることは物凄く良いことだと思いますし、僕自身も応援団長をやっていて、いろいろなファンの方から「頑張ってください」「よろしくお願いします」みたいな声を掛けられます。チームと応援してくれるファンの皆さんの"架け橋"というのは大げさかもしれませんが、そういうことが出来るようになっていきたいなと思います。
野球やサッカーと違って、応援の時になかなか皆さん声を出してくれないという時もありますが、チームのスタッフのみんなと、「ラグビーの応援としてどういう風にしたら良いか?」というところを、何回も話し合ったりしています。やっぱりサントリーらしさ、「応援団の周りに行ったらラグビーが楽しく観戦出来る」というところは、今シーズン、僕なりに目指して頑張っていきたいと思います。
今年から新しく始めた事としては、勝った時に試合後に選手と一緒にする「スコール」。スコールというのはサントリーで乾杯する時の掛け声なんですが、去年までは勝った試合の後、ファンだけでやっていました。今年は試合に出ているメンバーにグラウンドで手をつないでもらって、ファンの皆さん一緒にスコールを三唱するということを取り入れています。メンバーとスタンドのファンが一緒になってやる「スコール」は、一体感が生まれてすごく良いと思っています。
負けた時は僕らから次の試合のために、いつもやっている「ゴー!ゴー!サンゴリアス」という声を掛けようかなと思っているんですが、まだ試合に負けていないので、まだやっていません(笑)。
いつも応援団スタッフとして全国どこの会場に行っても周りでサポートしてくださる方々は、多い時で20人ぐらいでしょうか。日本ではラグビーって昔から、静かに観るという風習がありますが、今は世界のラグビーのリーグを観てもそうですが、それが変わっています。日本代表や来年から始まるスーパーラグビーでもそういう環境中で試合をしていかなければならない訳ですから、トップリーグでも今年から太鼓を持って来てくださっているファンの方もいて、そういうやり方を導入したりしています。ですから気軽に、皆さん周りに来ていただいて、一緒に応援してもらえればなと思います。
仕事の方は青森支店から1年前に京都支店に異動になりました。ですので、今は京都から毎試合来ていますが、自分から「やります」と手をなぜ挙げたかというと、純粋にサンゴリアスに対する恩返しです。
僕も5年間、サンゴリアスでプレーさせてもらって、いちばんの恩返しは仕事でちゃんと成果を出すことだと思っていますが、それ以外に「じゃあ何ができるかな」と考えた時に、応援団で応援することだと思いました。歴代団長は直人(中村)さん、元吉(和中)さん、彬人、そして僕と来てますが、団長はキャラにもよりますので、全員が全員、誰でも出来るのもではないと思っています。
仕事は京都で1年経ちましたが、業務用酒販店、お酒屋さんと飲食店さんを担当させてもらっていて、順調に頑張っています。こういう仕事をしていて楽しいなと思うところは、青森の時もそうでしたが、人とのつながりが増えていくことですね。どの仕事をしていてもそうかもしれないですが、人とつながっていろんな人と知り合って、刺激を受けて自分も成長していくし、お客様にも良いものを提供していく。そういうところに、やり甲斐があります。
いま会社の勢いは感じますし、その分やらなきゃいけないというのもあります。ラグビーをやっていて、やっぱり人と人とのつながりや、いろんな人との出会いがありました。5歳からラグビーをやっていますが、1人では何も出来ないと思うので、組織の中で動くという部分では、ラグビーが仕事に影響しているところがあると思います。
仕事はまず京都でしっかりと成果を出すことが目標です。「エリアの街を変える」というぐらいの影響力を持てるような仕事をしてみたいなと思っています。そして応援団では、絶対的に日本一を取る。これはサンゴリアスの応援団をやらせてもらっている以上、必然的な目標です。チーム、選手、スタッフ、ファンの皆さんと一緒になって、僕らは応援して、選手には戦ってもらって、最後に美味しいお酒を飲めるようになったら良いなと思います。
応援も日本一になれるように、もっともっといろんな人にラグビーを観に来てもらって、サンゴリアスというチームを知ってもらえるように、頑張っていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
<写真右は同じく応援団の仙台支社・久保知也さん>