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サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2014年10月21日

サンゴリアス ラグビー大辞典 #177 “特別編”『試合前練習 その2』

サンゴリアスラグビー大辞典“特別編”として、試合の日に起こるシーンやシチュエーションを選手が紹介します。試合前後を含めた場面場面を、選手たちならではの経験と感覚をもとに解説していきます。
 
 
「試合前練習」その2(解説:ニコラス ライアン)
 
 
試合前練習では、「元気アップ」するように声を出して、練習に入った時からスイッチが入っている感じです。アップから試合のような元気さが必要です。そしてしっかりウォームアップして、身体の準備をします。
 
いちばん気をつけていることは、身体の準備をするために、身体をヒットさせることです。そのためにタックルしたり、スピードを出して走ったりとか。ちょっとゴールキックもします。これは人によって違いますが、いくつか自分なりのチェック項目があって、これもした、これもやった、とチェックボックスをチェックしていくような感じが理想です。
 
その項目は大事な4つぐらいです。ランニングであれば、アジリティとスピード、マックススピードでウォームアップする。キックの練習もしますが、気をつけているのはリズムです。練習通り出来ているかどうか。4回か5回、ほんの少しだけ蹴ります。
 
キッカーだけ、実際に試合のグラウンドへ出て蹴ることが出来る時間が5分ぐらいあります。メインキッカーだけ、1人か2人蹴ります。この時は、風を見て、天気を見て、練習通りのリズムで蹴れているかを確認して、両サイドから3回ずつぐらい蹴ります。最後のキックは必ず入れます。入らなかったらもう1回(笑)。逆に良いイメージで蹴れたら、3回蹴っていなくても終わらせます。1回、2回、3回、4回、全部入って良い感じだったら、残りはカットします。

 
キックは全て一緒です。練習でも、試合前練習のウォームアップでも、試合でも、全て一緒。変わってしまっては、良くない。安定していることが大事、いつも“一緒”であることが大事ですね。
 
練習で上手く行かない時もありますが、それと試合とは、たぶん関係ない。試合の時は、最初のキックが大事です。初めの1回。いちばん緊張している時です。それが良かったら、良いリズムが出来ているってことです。練習で思い通りに蹴ることが出来た時は、試合でも良いです。もし悪くても、自分のルーティーンを信じたら、問題ないと思います。キックは試合の時は「練習通り」リピート、リピート、リピート、ですね。信じることも大事です。

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