2014年10月 2日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #174 “特別編”『コイントス その6』
サンゴリアスラグビー大辞典“特別編”として、試合の日に起こるシーンやシチュエーションを選手が紹介します。試合前後を含めた場面場面を、選手たちならではの経験と感覚をもとに解説していきます。
「コイントス」その6(解説:真壁 伸弥)
試合会場へ到着して、自分の準備を少しして、レフェリーがロッカーへ来てユニフォームチェックをする前か後のどちらかにコイントスをやります。自分のルーティーンとして、会場に着いたらいちばん最初にグラウンドに出てコンディションを確認するということをやっています。
グラウンドに出て、コンディションを見て、それを直弥さん(大久保監督)だったりヒューイ(ヒューワットコーチ)だったり、アンディ(フレンドコーチ)に相談して、アタックをするのか、マイボールにするのか、ユアボールにするのか、どちらを自陣にするのか、ということを決めたりしています。スタジアムによっても風向きや日差しの向きなどの特徴があって、自分は難しいことは分からないですが、耕太郎さん(田原主務)などもしっかりと情報をくれます。
コイントスはグラウンドへは入らないでその手前でやります。レフェリー、そして相手のキャプテンと握手をして、「よろしくお願いします」と挨拶をします。そしてホームチームのキャプテンがコインをトスします。コインを投げている間に、ビジターのチームのキャプテンが「裏」か「表」と言ったり、「絵柄」「数字」とか言ったりします。
コインが地面に落ちて、みんなで確認して、「あ、絵柄だね、じゃあどうする?」なんていう会話になります。ビジターが外せば、ホームチーム側が訊かれて答えます。そうやってキックオフと陣地が決まったら、「頑張りましょう。よろしくお願いします」と再び握手をして分かれます。
それでロッカールームへ帰り、「今日はマイボールになった」などとチームのみんなに伝えます。こういうプレーから始めるということを早めに言った方が、気持ちの整理がつくと思いますので、ロッカーへ入った瞬間に言います。そこから後は自分の準備に入ります。
<つづく>