2014年9月 9日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #169 “特別編”『コイントス その1』
サンゴリアスラグビー大辞典“特別編”として、試合の日に起こるシーンやシチュエーションを選手が紹介します。試合前後を含めた場面場面を、選手たちならではの経験と感覚をもとに解説していきます。
「コイントス」その1(解説:竹本 隼太郎)
コイントスはだいたい試合の1時間ちょっと前に、レフェリーからキャプテンが呼ばれて、トスをします。出場する両チームは、試合開始1時間半前ぐらいに試合会場に到着します。それから着替えて、グラウンドのコンディションを見て、さぁトスをしましょう、という流れで、それが1時間ちょっと前になります。
チームキャプテンとゲームキャプテンは、通常は同じですが、怪我などでチームキャプテンが試合に出られない時は、その試合のゲームキャプテンがトスを行います。「これからやりますよ」という声掛けは、通常レフェリーからチームスタッフに言われ、チームスタッフからキャプテンに伝わります。そうすると、キャプテンはグラウンドへ出て行きます。だいたいグラウンドへ入ってすぐの真ん中の芝生のところでトスをやります。芝生の上ですがラインの外です。
両サイドに両チームのキャプテンが分かれ、真ん中にレフェリーがいます。そしてコインを投げてトスをする方と、裏か表かを選択する方を、どちらがやるかレフェリーが決めます。ホームチームとアウェイチームが決まっているので、レフェリーは「トスね」とホームチーム側にコインを渡してくれます。僕がキャプテンをやっていたのはもう2年前なので、どちらがトスをやるか、ちょっとうる覚えですので逆だったかもしれません。
片方がコインを持ち、片方が表か裏か答えます。そしてコインを投げます。投げたコインを拾うのはレフェリーです。レフェリーが持ってきたコインでやりますが、表か裏かの場合もあれば、色がついていて例えば赤か青か、という時もあります。レフェリーは、投げられたコインの結果がどちらかを言いながら、指差し確認をして、拾い上げます。
表裏、赤青、当てたらキックオフかエリアのどちらかを選べます。当たらなかったら、投げた方が選べます。選ばないという選択肢はないので、例えば最初にエリアを片方が選んだ時点で、自動的にもう一方のチームがキックオフということに決まります。
<つづく>