2014年6月24日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #164『アクシデンタルオフサイド その2』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「アクシデンタルオフサイド」その2(解説:篠塚 公史)
その1で新田が「オブストラクションのアクシデンタル」について解説していますが、もう少しアクシデンタルオフサイドについてご説明します。オブストラクションとは、故意に邪魔をしたり、自分たちのボールより前にいてプレーすることで、故意に相手のディフェンスへぶつかったりした時にオブストラクションになります。
アクシデンタルオフサイドは、故意ではなく結果的に前にいて、味方が蹴ったボールが当たったり、自分たちのボールキャリアの前に入って、相手を邪魔してしまったり、ボールキャリアにぶつかってしまったりというプレーです。例えばラックから倒れて、立ち上がった時に、たまたま味方のボールキャリアが来て当たってしまったら、アクシデンタルオフサイドになります。相手の邪魔にならなければアクシデンタルオフサイドにはなりません。
ラックやモールを組むとフォワードは前に行きます。ラグビーは後ろにパスするスポーツなので、その時はボールより前にいます。それで立ち上がったり、次のプレーへ行こうとした時に、たまたま味方のボールキャリアが自分に向かって来て、当たってしまうということがある訳です。
だいたい1試合に1~2回ある感じでしょうか。“アクシデント”なのでなかなか事前に防げないんですが(笑)、これを防ぐにはどうしたらいいんですかね。チームによって違うでしょうけれど、次にどういうアタックをするのかを頭に入れて、ちゃんと入っていればあまり起こらないかなぁと思います。ボーッとしていたら当たっちゃいました、というのがアクシデンタルオフサイドだと思います。