2014年6月17日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #163『アクシデンタルオフサイド その1』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「アクシデンタルオフサイド」その1(解説:新田 浩一)
オブストラクションとちょっと似ているところがあります。相手チームがアタックする側のボールを持っていない選手にぶつかったりして邪魔した場合にオブストラクションになりますが、アクシデンタルオフサイドはアタック側が味方同士でぶつかってしまって、相手のディフェンスを出来なくしてしまうという反則です。ただ単にぶつかっただけではアクシデンタルオフサイドにはなりませんが、ボールを持っていない選手が、ボールより前で相手ディフェンダーを邪魔をした場合に適用されます。
ボールを持っている人のところへボールをもらいに行こうとした時にやってしまうこともあれば、前のプレーの流れでヒョコッと出てきた選手に、ボールを持った選手がぶつかってしまうこともあります。よくあるのは、ラックが出来て、ラックをオーバーした選手が横に出たところへ、ボールを持った選手がぶつかってしまうというケースです。ぶつかる方はガムシャラにやっていって仕方なくという部分もありますが、ぶつかられる選手もぶつかってしまう選手も、両方がしっかり状況判断して動くということが、この反則を未然に防ぐ方法で、ぶつかられる選手が必ずしも悪いということではないと思います。
オブストラクションよりは自滅的な感じの強いプレーですので、勿体ないというところはあります。1試合に1回あるかないか、ぶつかっても直接的に相手の邪魔にならない場合もあるので、それほど多くある反則ではありません。僕は邪魔してしまう側になる方ですが、自分がどのポジションにいてどんな役割をしないといけないか、次のプレーをイメージして動くことが出来るように、気をつけてプレーしようと思っています。