2014年6月10日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #162『リンケージ』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「リンケージ」(解説:阪本 圭輔)
サントリーのラグビーにはシェイプという形があるんですが、例えばフォワードがボールを取りに行く場合でも、バックスが必ず裏に走っているという状況をリンケージと言います。常にボールキャリアに対して、裏のプレーがあるようなリンクをすることです。
相手に的を絞らせにくくするというのが、一番の大事なポイントです。そのリンケージがあるから、ゲインラインを突破しやすくなるということです。リンケージしないという時はなく、常にリンケージはしないといけないプレーです。常に空いたスペースにボールを動かしたい、そのために表のプレーと裏のプレーを準備して、いつでも裏が空けば裏から攻められるようなポジショニングをしているということです。
リンケージするかしないかは、チームのスタイルによると思います。例えば大学の時は、フォワードの後ろを走るというプレーはスタンドオフとしてはやっていましたが、シャイプがあった訳ではないので、シェイプがあるチームでは常にやっているプレーだと思います。バックスの裏にフォワードが入るということはあまりありませんが、バックスの裏にバックスが入るリンケージもあります。
動いてくるボールに対して、常に表と裏が一緒に走るということが、リンケージのイメージです。相手に的を絞らせず、いつもオプションがたくさんある状態を作り出すプレーです。