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サンゴリアスをもっと楽しむコラム

2014年5月27日

サンゴリアス ラグビー大辞典 #161『ループ』

サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
 
 
「ループ」(解説:平 浩二)
 
 
主にバックスのサインプレーなんですが、僕がラグビーを始めた時からあるくらいの、基本的なサインプレーです。ボールをパスした選手が、外に周り込んで、パスした相手からもう一度パスを受ける、というプレーです。
 
例えば3人対3人で、味方が余っていない状況で、普通にパスしても1対1の場面になってしまいます。そこで相手を見てコールしてサインを出します。例えばパスした選手が周り込むことによって、数的有利な状況を作ろうとする訳です。最初にパスを受ける選手がとても大事で、この選手がちょっとずれたりしながら、そこへ僕がパスを受けるダミーで走って行ったりします。これは僕が好きなプレーです。
 
ループに周ってくる選手にパスを出す選手、つまり最初にパスを受けた選手がポイントです。2人目の相手をこの選手がどれだけ引きつけるかが勝負で、来た!と思ったらボールを浮かせばそれがパスになるし、来なければ自分で行けばいい。一方、守っている時は、最初にパスした相手が周っていったら、それに対応してパスを受けた選手に早くプッシュすることが大事です。
 
サントリーでは1試合に2~3回使うぐらいではないでしょうか。バックス同士だけでなく、フォワードとループすることもあって、その場合も結構、有効なプレーになります。相手に「どう来るんだ?」と考えさせることが出来るプレーなので、僕はもっと使ってもいいと思います。

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