2014年5月13日
サンゴリアス ラグビー大辞典 #158『アタックシェイプ』
サンゴリアスやラグビーを語る上で、必ず出てくるラグビー用語やサンゴリアス用語。そんなワードをサンゴリアスのあの選手、あのスタッフならではの解説で分かり易く解説するコーナーです。
「アタックシェイプ」(解説:平 浩二)
簡単に言えば、攻撃する時の形です。サントリーでは、エディーさん(前監督/現日本代表ヘッドコーチ)が来てから、アタックシェイプをやり始めました。フォワードもバックスも決まったポジショニングがあって、常にその形をとるということです。どんなにフェーズを重ねても、常にその形をとります。
その形を常に崩さないので、そこからいくつものオプションが生まれます。ちょっとでもフォワードが足りないとなったりすると、ディフェンスする側からすれば絞りやすくなるので、いつも同じ形をとるということが基本です。このシェイプがあってこそ、サントリーのラグビーが成り立っています。
どんなに前のプレーで消耗していようと、とにかくそこへ走って、ポジショニングする、これが大事なんです。それをやり切るのはきついところですが、実際にやってみて、相手にスペースが生まれてくるので、今は僕らにとってやりやすい形になっています。エディーさんが来る前は、形はあっても3次フェーズぐらいまでで、あとはオプションでした。例えば空いているところをコールして攻めるというやり方でした。他のチームもそうでした。
今は日本代表もやっています。世界的にはオーストラリアがやっていたと思います。今のオーストラリアはあまりやっているイメージはありませんが、昔の強かった時はそうだったと思います。